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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
いわき市立いわき総合図書館 (2310140)管理番号
(Control number)
いわき総合‐地域237
事例作成日
(Creation date)
2014年05月21日登録日時
(Registration date)
2014年07月10日 14時50分更新日時
(Last update)
2014年07月11日 10時53分
質問
(Question)
いわきはサンマのみりん干しが有名だそうだが、その歴史や、作り方などが載っている本が知りたい。
回答
(Answer)
当館所蔵の資料を調査した結果、
・いわきのサンマのみりん干しの歴史については
【資料⑦】『いわきふるさと大百科』
【資料⑧】『ふるさと いわきの味あれこれ』
【資料⑨】『小名浜と魚』
  これらの資料によると、サンマのみりん干しは、もともとイワシのみりん干しを製造していた安川市郎氏がイワシの不漁をきっかけにサンマに着目し、昭和23年に製品化したことが判明した。

・作り方については
【資料⑥】『川の流れ、人のつながり』
【資料⑧】『ふるさと いわきの味あれこれ』
【資料⑩】『久之浜通信 第15号』
を紹介した。
これらの資料によると、業者によりそれぞれの工夫はあるが、以下が大方の材料と手順である。
 ○材料
 サンマ8匹、ごま、漬け汁(酒1/2カップ、しょうゆ1カップ、砂糖1/2カップ、みりん1/2カップ弱)
 ○作り方
1)サンマの頭と内臓を取り、腹開きにする。
2)中骨と腹骨を取る。
3)漬け汁をからめてバットに入れ、最後に漬け汁をかけ、一晩漬けこむ。
4)風通しのよい場所に干し、ごまをふる。
 乾いたら、もう一度漬け汁を塗るとより味が染み込む。
5)1日~2日干す(天候により)。すぐに食べるなら、やわらかいくらいがよい。
回答プロセス
(Answering process)
1.図書館情報システム業務用検索機で検索
 『みりん干し』でヒット無し

2.当館所蔵資料の調査
当館いわき市郷土資料のコーナーから歴史、民俗学、食品加工・料理、漁業水産関係の棚を確認。

【資料①】『海の華』p6 
さんまのみりん干しの写真はあったが、歴史や作り方の記載なし。

【資料②】『ふくしま食の民俗』p54~55
作り方が文章のみの記載を確認。
「さんまの加工品としてみりん干しに加工される。みりん干しはさんまを背開きにして内臓を除き、しょう油、砂糖、塩、みりん、水あめなどをまぜた液につけて干したもので、焼いて食べる。缶詰業者に買いとられたさんまは缶詰(水煮、味付け、蒲焼き)に加工される。」

【資料③】『いわきの歴史』p20~22
歴史記述を確認。
「さんまは明治末期からの流網にかわって昭和22年、棒受網漁法が取り入れられ、いわし漁の不振とは逆に戦後を飾った。(中略)さんま棒受網漁は、漁獲量を激増させるとともに、特産みりん干しをはじめ、さんまを原料とする加工品が増加した。」

【資料④】『伝承写真館日本の食文化2』p111
歴史的記述を確認。
「さんまのみりん干しは、この地方に古くから伝承されている。」

【資料⑤】『ふくしま海の歳時記』p314~322 
p320にサンマのみりん干し風景の写真が、p321に作り方の記載あり

【資料⑥】『川の流れ、人のつながり』p89~90
手順毎に、写真付きで作り方を紹介。

【資料⑦】『いわきふるさと大百科』
p178にみりん干しの風景写真と歴史、p197に歴史記述あり。
「いわき市を代表する魚であるサンマは、明治末期より漁獲されるようになり、特に戦後から最近まで漁獲量日本一を誇る優秀船が続出した。サンマのミリン干しは、安川市郎によって考案され、カマボコとともに市を代表する特産品となっている。」

【資料⑧】『ふるさと いわきの味あれこれ』p66~67
 歴史と作り方の記述あり
「安川市郎氏は、戦前から小名浜に移住してイワシのみりん干しを製造していたが、二十一年に復員後、イワシの不漁をよそに大漁を続けるサンマに着目し、みりん干しの原料としてサンマを充てることを思いついた。従来、脂肪が多いため、みりん干しに不適とされてきたサンマを数年にわたって研究し、ついに製品化に成功した、二十三年のことである。」

【資料⑨】『小名浜と魚』p20~23
 対談形式で、歴史記述あり
「みりん干しを始めたのは、いつ頃からですか?」
「千葉の銚子でセンブリイワシのみりん干しを作っていた安川市郎さんが、戦前から小名浜でイワシのみりん干しを作っていたのです。
ところが、昭和の初めから豊漁が続いていたイワシが、昭和21年頃になるととれなくなってしまったのです。そのかわりに、サンマがとれるようになってきました。そこで安川さんは、サンマでみりん干しを作ろうとして、昭和23年に製品化に成功しました。」

【資料⑩】『久之浜通信 第15号』p14
サンマのみりん干しの作り方の記述あり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 9版)
風俗習慣.民俗学.民族学  (380 9版)
食品.料理  (596 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料①】『海の華』[K/667/イ・1110084561]
【資料②】『ふくしま食の民俗』[K/383/コ・1111907547]
【資料③】『いわきの歴史』[K/210.1-1/イ・1110161872]
【資料④】『伝承写真館日本の食文化2』[K/383/デ・1111929624]
【資料⑤】『ふくしま海の歳時記』[K/384/タ・1111242267]
【資料⑥】『川の流れ、人のつながり』[K/383/カ・1111911887]
【資料⑦】『いわきふるさと大百科』[K/210.1-1/イ・1112164353]
【資料⑧】『ふるさと いわきの味あれこれ』[AL/596/サ・1114004342]
【資料⑨】『小名浜と魚』[AL/660/オ・1111031769]
【資料⑩】『久之浜通信 第15号』[K/291-ヒ/15・1111358469]
キーワード
(Keywords)
サンマ
みりん干し
加工食品
水産加工品
食の民俗
食の文化
食生活
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000155853解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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