レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/11/27
- 登録日時
- 2014/12/17 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:36
- 管理番号
- M14112712069263
- 質問
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小学校5,6年生対象にして、一揆についての読み聞かせを行ないたい。適当な資料があるか。
- 回答
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『みまさかの歴史絵物語6 元禄一揆物語』1698年11月に岡山県美作の国で起こった百姓一揆、作州元禄一揆を題材にした絵物語。モノトーンの30ページで昔話絵本の仕立てになっている。岡山の方言を使って書かれている。後半約30ページが一揆についての詳しい資料で、難しい漢字や言葉づかいである。
『義民加助』江戸時代信州の松本藩で起こった「加助騒動」を描いた絵本。松本藩の年貢増徴に反対した農民が、その軽減を訴えて松本城に大挙して押し寄せた話。出てくる言葉が、『あずきまんま』よりも難しい。「直訴」「年貢米」「義民」などが使われている。
『ベロ出しチョンマ』千葉県の花輪村の人形のいわれの話。父親が年貢軽減を幕府に願い出た罰として、一家全員が磔になる。12歳の長松は3歳のウメを怖がらせまいとして、自分の眉を八の字に下げ、舌を出して笑わせようとし、そのまま、槍で突かれて死ぬ。絵本ではないが、挿絵を含めて8pと短いので、教師が読んで聞かせることもできる。
『あずきまんま』は貧しい百姓の子どもが病気になり、父親が庄屋の倉から一握りの米と小豆を手にいれてくる。子どもは回復するが、彼女が歌う手鞠歌が元で、父親の盗みがばれ、父親は橋の人柱にされた。ある日、キジが鳴き声を上げて舞い上がったところを猟師に撃たれたのを目撃した子どもは、「わたしがよけいなことを言ったばっかりに…」といって姿を消す。信州の民話の絵本。一揆は起こらないが、貧しさゆえに人柱にされる百姓と、庄屋が登場し、百姓のつらさが伝わってくる。
『パンのかけらとちいさなあくま』はリトアニアの民話。貧しい木こりとちいさなあくまが手を組んで、強欲な地主から土地を取り返す物語。朝の読書の時間での読み聞かせと聞いたので、朝から重たい気持ちにならないようなこの一冊はどうか。木こりと地主の力関係も感じられ、知恵比べの面白さもある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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美作の歴史を知る会編『みまさかの歴史絵物語6元禄一揆ものがたり』美作の歴史を知る会,津山,1990,1冊.
はまみつを文,柳沢ゆかり絵『義民加助』郷土出版社,松本,2009,1冊.
長崎源之助監修『読んでおきたい6年生の読みもの』 学校図書,1997,151p. 参照はp.144-151.
こばやしひろえ絵・文『あずきまんま』 郷土出版社,松本,2004,1冊p.
内田莉紗子再話,堀内誠一画『パンのかけらとちいさなあくま』 福音館書店,1992,31p.
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美作の歴史を知る会編『みまさかの歴史絵物語6元禄一揆ものがたり』美作の歴史を知る会,津山,1990,1冊.
- キーワード
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- 農民
- 一揆
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2014112712072069263
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 小学生(高学年)
- 登録番号
- 1000164717