①「住宅産業」という言葉の定義について
◎契約データベースJapanKnowledgeの日本大百科全書で以下のように定義されています。
住宅建築業を中心に、これに部材を供給する住宅建築材料産業、宅地開発・不動産業、器具備品を供給する住宅設備業のほか、
不動産の取引仲介・手続代行、住宅金融・保険、住宅情報(新聞・雑誌)、
設計・コンサルタントなどの各種サービス業を含む巨大システム産業である。[殿村晋一]
"住宅産業", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge,
https://japanknowledge.com , (参照 2019-07-03)
◎未来計画新聞ウェブサイト
【住宅】住宅産業とは何ぞや?―業界研究本の記事を脱稿(2008-02-25)
http://www.miraikeikaku-shimbun.com/article/13244498.html 【最終アクセス2019/07/03】
【はじめに】 で、「住宅産業」という言葉を最初に使い始めたのは経済産業省であるという記述があります。
なお、上記記事内で著者の千葉利宏氏が脱稿したと述べている資料は、以下の図書と考えられます。
『住宅』(最新データで読む産業と会社研究シリーズ, +α)
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA85694422 【最終アクセス2019/07/03】
本学は未所蔵のため確認できませんが、CiNii Booksの目次に「第3章 住宅産業の歩み」とあります。
◎『住宅』(産業の昭和社会史 5)本間義人著
p.2に“この言葉を最初にマスメディアに登場させたのは内田元亨だと思う”という旨記述があります。
ここで紹介されている内田の記事は『中央公論』昭和43年3月号(83巻3号)pp.150-159掲載の、
「住宅産業-経済成長の新しい主役」 です。
p.3以降も、「住宅産業」という言葉の意味について、
さまざまな文献を引用・紹介しています。
◎『住宅産業の基盤』古川修監修 にも言葉の定義について記述があります。
p.6~ 住宅産業とは、の定義について記述あり。
p.57 「住宅産業」の定義づけについて記述あり。
p.175 住宅産業をどう把握するか、について記述あり。
②戦前には既にこのような産業が存在していたのか。
「住宅産業」という言葉では表現されませんが、同様の産業は既に存在していたと考えられます。
◎『住宅』(産業の昭和社会史 5)
「第1章 田園都市」と「第2章 同潤会」で戦前の住宅産業について述べています。
それぞれの章の参考文献も合わせてご確認ください。
また、巻末の「産業の昭和社会史「住宅」年表」も参考になると思われます。