レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 19980314
- 登録日時
- 2005/02/02 02:13
- 更新日時
- 2005/11/09 17:54
- 管理番号
- D1998F1243
- 質問
-
解決
ギリシャ神話に登場する「プロメテウスの火」のギリシャ語表記とラテン語表記を知りたい。(ギリシャ神話での固有の表現を知りたい)
- 回答
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下記(1)、(2)等によりますと、一般に「ギリシャ神話」「ローマ神話」と言われているものには、ギリシア語またはラテン語による底本があるわけではなく、「ギリシア神話」はギリシア人の神話伝説(伝承)の総体であり、「ローマ神話」はこれを受け継いでラテン語で語り直した(またはローマ人の神話として発展させた)もの、「ギリシア・ローマ神話」とはこれらをひとまとめにしてその全体を総称したものと考えられるようです。
したがって「プロメテウスの火」についてギリシア神話に固有の表現というものはありませんが、当館所蔵資料のうち、(3)~(5)に、プロメテウス神話における「火」のギリシア語表記を含む記述が見られますので、ご参考までにお知らせします。なお、ラテン語表記については、これに該当するものは見当たりませんでした。(4)、(5)はギリシア語・英語対訳資料で、(4)-1、(4)-2はギリシア文学に現われるプロメテウス神話として代表的なヘシオドスのいわゆる『労働(仕事)と日々』および『神統記』、(5)はアポロドーロス『ギリシア神話』に該当するものです。
(1)『ギリシア神話』 呉茂一著 新潮社 1994 新装版 <HK81-E34>
(2)『ギリシア・ローマの神話 人間に似た神さまたち』 吉田敦彦著 筑摩書房 1996 (ちくま文庫)
<HK81-G4>
(3)『ヘシオドス研究序説 ギリシア思想の生誕』 広川洋一著 未来社 1975 <KP25-5>
*p.208 「第7章 正義と労働 1必然としての労働」の項のうち
(4) Hesiod, the Homeric hymes, and Homerica, with an English translation by Hugh G. Evelyn-White. London,W. Heinemann, 1964 (The Loeb classical library) <883.2-hEe>
*Greek and English on opposite pages.
1. p.6-7 WORKS AND DAYS のうち
2. p.120-121 THEOGONY のうち
(5) Apollodorus, The library, with an English translation by James George Frazer. 2vols. London,W. Heinemann, 1961-63. (The Loeb classical library) <292-A644>
*Greek and English on opposite pages.
v.1 p.50-51
< >内は当館請求記号
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
県立図書館照会済み
- NDC
-
- 神話.神話学 (164 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- プロメテウス
- ギリシア神話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000014082