レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/06/02
- 登録日時
- 2016/02/26 00:30
- 更新日時
- 2016/02/26 15:03
- 管理番号
- 所沢本-2015-034
- 質問
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解決
歌舞伎の「葛の葉子別れ」について調べたい。
- 回答
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「葛の葉子別れ」は、本名題「蘆屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)の四段目「保名内」の通称名のようです。
以下の資料に記載があります。
〇『名作歌舞伎全集 第3巻』 東京創元社 1968年
〇『最新歌舞伎大事典』 富澤慶秀/監修 柏書房 2012年
〇『歌舞伎ハンドブック』 藤田洋/編 三省堂 2000年
〇『歌舞伎事典』 服部幸雄/編 平凡社 2011年
- 回答プロセス
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所蔵資料の内容確認
〇『名作歌舞伎全集 第3巻』 東京創元社 1968年
P110~「蘆屋道満大内鑑(葛の葉)」の項に記載あり。「解説」あり。
〇『最新歌舞伎大事典』 富澤慶秀/監修 柏書房 2012年
P382「蘆屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)の項に記載あり。
「-(前略)-現行の歌舞伎では、全篇の眼目である原作の四段目「保名内」、通称「葛の葉子別れ」と呼ばれる場面が専ら上演される。白狐が化けた女房葛の葉と本物の葛の葉姫いもせやまを一人2人役で勤め、-(中略)-子別れの愁嘆の件が最大の見せ場で、「狐詞(きつねことば)」という独特のせりふ廻しや狐独特の動きなど高度な技術が要求されるが、最も至難なのは「曲書き(きょくがき)」である。保名父子への「恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉」という形見の歌を残すが、「逆書き」「左文字」「口書き」で演者が実際に書く。-(以下省略)-」の記載あり。
〇『歌舞伎ハンドブック』 藤田洋/編 三省堂 2000年
P187「芦屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)の項に記載あり。
「本名題/芦屋道満大内鑑 通称/葛の葉子別れ、葛の葉」「竹田出雲(たけだいずも)作。享保19年(1734)10月、大阪竹本座初演。-(中略)- 和泉国信田の森の白狐が、安倍保名(やすな)と契って安倍晴明(せいめい)を生んだという、信田妻(しのだづま)の伝説を脚色した作品。-(以下省略)-」の記載あり。「あらすじ」「見どころ」の項あり。
〇『歌舞伎事典』 服部幸雄/編 平凡社 2011年
P34~35「蘆屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)の項に記載あり。
「①人形浄瑠璃。時代物。五段。竹田出雲作。享保19年(1734)10月、大阪・竹本座初演。-(中略)-竹本大和掾の風を伝える四段目口の<葛の葉子別れの段> がもっぱら上演されてきた。
②歌舞伎狂言。時代物。歌舞伎化の初演は享保20年2月京・中村富十郎座。-(以下省略)-」の記載あり。
〇『歌舞伎台帳集成 第2巻』 歌舞伎台帳研究会/編 勉誠社 1983年
P270~「芦屋道満大内鑑」の「道満大内鑑 四段口」の項に記載あり。
△『葛の葉狐』 きたやまこう/著 東洋文化社 1981年
P1~31に「葛の葉狐」の民話あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 歌舞伎 (774 9版)
- 参考資料
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- 名作歌舞伎全集 第3巻 東京創元社 1968 912.5
- 最新歌舞伎大事典 富澤慶秀/監修 柏書房 2012.7 774.033 978-4-7601-4148-7
- 歌舞伎ハンドブック 藤田洋/編 三省堂 2000.6 774.036 4-385-41039-9
- 歌舞伎事典 服部幸雄/編 平凡社 2011.3 774.033 978-4-582-12642-6
- キーワード
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- 葛の葉子別れ
- 蘆屋道満大内鑑
- 歌舞伎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000188568