レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年04月30日
- 登録日時
- 2019/06/02 00:30
- 更新日時
- 2019/06/27 16:30
- 管理番号
- 秋田-2233
- 質問
-
解決
『十訓抄』にて小野小町の親族が亡くなった旨の記述を見たが、没年齢や死因などの関連する情報はあるか。
- 回答
-
以下の資料に、関連すると思われる記述あり。
①『十訓抄 彰考館蔵第三類本 和泉古典文庫 3』
(泉 基博/編、和泉書院、1984年、913.47/イジ) 資料番号:121691471
→ p47
「小野小町若くて、色を好みし時、もてなさりし有さま、たぐひなし。盛衰記と云物には、
…(中略)…、十七にして母を失ひ、十九にて父にをくれ、廿一にて兄に別れ、廿三にして
弟を先立しかば、単孤無頼のひとり人に成て、頼方なかりけり。」
②『古今著聞集 上 新潮日本古典集成』
(〔橘 成季/編著〕、新潮社、1983年、913.47/タコ/1) 資料番号:110303930
→ p239-p240
「小野小町がわかくて色を好みし時、もてなさりしありさまたぐひなかりけり。「壮衰記」と
いふものには、…(中略)…、十七にて母をうしなひ、十九にて父におくれ、二十一にて兄
にわかれ、二十三にて弟を先立てしかば、単孤無頼のひとり人になりて、たのむかたなかりき。」
(※P239に、「壮衰記」とは『玉造小町壮衰書』をさす、との注記あり。)
③『玉造小町子壮衰書 小野小町物語 岩波文庫』
(杤尾 武/校注、岩波書店、1994年、919.3/トタ) 資料番号:124178716
→ p47(本文)
「而間 而(しか)る間、
十七而喪悲母 十七歳にして悲母(ひも)を喪ひ、
十九而殞慈父 十九歳にして慈父を殞(ほろぼ)す。
廿一而亡兄 廿一にして兄を亡ひ、
廿三而死弟 廿三にして弟を死せり。」
→ p145(現代語訳)
「そうこうしているうちに、十七歳で悲母を喪い、十九歳で慈父を失ってしまった。
二十一歳で兄を亡い、二十三歳で弟を死なせてしまったわ。」
- 回答プロセス
-
下記資料を調査。
①『十訓抄 彰考館蔵第三類本 和泉古典文庫 3』
(泉 基博/編、和泉書院、1984年、913.47/イジ) 資料番号:121691471
②『古今著聞集 上 新潮日本古典集成』
(〔橘 成季/編著〕、新潮社、1983年、913.47/タコ/1) 資料番号:110303930
③『玉造小町子壮衰書 小野小町物語 岩波文庫』
(杤尾 武/校注、岩波書店、1994年、919.3/トタ) 資料番号:124178716
- 事前調査事項
- NDC
-
- 小説.物語 (913)
- 参考資料
-
- 十訓抄泉 基博/編和泉書院 (p47)
- 古今著聞集上〔橘 成季/編著〕新潮社 (p239-p240)
- 玉造小町子壮衰書杤尾 武/校注岩波書店 (p47、p145)
- キーワード
-
- 十訓抄(ジッキンショウ)
- 小野小町(オノノコマチ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 受付方法:電話、4/30
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000256627