レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/8/6
- 登録日時
- 2010/10/18 02:00
- 更新日時
- 2020/03/21 08:48
- 管理番号
- 京資-151
- 質問
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解決
昭和22年頃、新憲法を祝う歌や踊りがつくられ、円山音楽堂などに人々が集まって歌い踊った。その歌の歌詞や楽譜を探している。
- 回答
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昭和22年4月10日の『京都新聞』の第2面に、平和おどりの楽譜付き歌詞が掲載されていた。また、平和おどりの作詞は桂二郎、作曲は江口夜詩、振附は棋茂都陸平で、歌いだしは「空にゃ白鳩~♪」となっている。
- 回答プロセス
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インターネットでさがすと、法学館憲法研究所ウェブサイトで以下の資料がみつかった。この資料は当館に所蔵がないため、近隣の所蔵館を案内した。
『踊りおどろか「憲法音頭」』 和田登著 本の泉社 2006
また、同ウェブサイトによると、「終戦直後の昭和21年11月、新憲法が公布され、翌年の5月3日、それが施行されたことは周知のことであるが、その施行日に発表された歌の一つが「憲法音頭」である。」とあり、同曲の作詞は佐藤ハチロー、作曲は中山晋平となっている。
さらに、しんぶん赤旗のウェブサイトによると、曲名は「憲法音頭」で、作詞はサトウハチロー、作曲は中山晋平とされている。
『京都府百年の年表』(第9巻 芸能編)を確認すると、昭和22年5月3日に「憲法公布記念行事盛ん」とあり、円山音楽堂で京都混声合唱団等約千名による大合唱「新日本の歌」が行われたとされる。
後日、「憲法音頭」を聞いてみたが、この曲ではなくて「平和おどり」という曲だという申し出が質問者よりあった。歌いだしは「空にゃ白鳩~♪」とのこと。
昭和22年5月1日~4日の『京都新聞』の記事をみていくと、「平和おどり」が京都新聞社の懸賞募集にあると記載されていた。
『京都新聞百年史』を確認すると、年表の昭和22年4月19日に、「平和音頭」を作曲して「平和おどり」を発表、円山公園で発表会と記載されている。
『京都新聞』の記事を確認すると、昭和22年4月10日の第2面に、平和おどりの楽譜付き歌詞が記載されていた。また、平和おどりの作詞は桂二郎、作曲は江口夜詩、振附は棋茂都陸平で、歌いだしは「空にゃ白鳩~♪」となっている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 舞踊.バレエ (769 9版)
- 参考資料
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- 「法学館憲法研究所」(http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20060904.html 2010年9月18日)
- 「しんぶん赤旗」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-28/01_04.html 2010年9月18日)
- 『踊りおどろか「憲法音頭」』 和田登著 本の泉社 2006 255p
- 『京都府百年の年表』(第9巻 芸能編) 京都府立総合資料館編 京都府 1971 304p (当館請求記号K0/291.62/Ky6/9)
- 『京都新聞』〔マイクロフィルム版〕 京都新聞社編刊 (当館請求記号キヨウ/K)
- 『京都新聞百年史』 京都新聞社史編さん小委員会編 京都新聞社 1979 661p,図版12枚 (当館請求記号K1/070.67/Ky6)
- キーワード
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- 憲法音頭
- 平和おどり
- 円山音楽堂
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000072350