レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年10月23日
- 登録日時
- 2020/10/01 15:33
- 更新日時
- 2020/11/18 11:38
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中ー郷土ー140
- 質問
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解決
京都の綴織(つづれおり)について知りたい。
- 回答
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綴織は,綴錦(つづれにしき)とも言われる織物です。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)とを一本ずつ交互に組織した平織を応用し,強く張った経糸の下に下絵を置き,緯糸で経糸を包むように下絵に合わせて織っていきます。【資料1~3】
京都西陣では,江戸時代中期の織屋林瀬平が綴織の技法を完成させたと言われています。
江戸時代後期には,祇園祭の保昌山(ほうしょうやま)『福録寿星(ふくろくじゅせい)』見送りや,占出山(うらでやま)の『日本三景図』前・胴掛などが製作され,数多くの作品が全国の祭事用懸想品として,今に残されています。【資料1・4・6】
明治時代には,京都の川島織物の二代目川島甚兵衛が,新しい技術の研究・改良を行い,日本独自の室内装飾用織物を発表しました。【資料1・3~6】
その技術は現在まで受け継がれ,帯地などの服飾品,テーブルセンターや,劇場の緞帳などの大きなものまで製作されています。【資料1・3】
- 回答プロセス
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●京都関係の事典を確認・・・【資料1】
●織物に関する事典を確認・・・【資料2】
●織物に関する資料を確認・・・【資料3~6】
- 事前調査事項
- NDC
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- 染織工芸 (753 9版)
- 繊維工学 (586 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p634“綴織”
- 【資料2】『染織事典』(中江 克己/編 泰流社 1987)p279“綴”
- 【資料3】『京都・西陣の魅力』(西陣織物工業組合(広報委員会)/著 浪速社 1973)p216~217“綴織”
- 【資料4】『織を学ぶ』(角川書店 1999)p44~49“綴織の歴史”
- 【資料5】『織 華麗なる手技の世界』(淡交社 1995)p15~17“緞帳・綴帯”
- 【資料6】『西陣史』(佐々木 信三郎/著 芸艸堂 1932)p394~404“綴錦の豪華”
- キーワード
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- 綴織
- 綴錦
- 西陣
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000287585