以下の資料に関連記述を確認しました。
・『那須野ケ原の鉄道100年史』(那須野ケ原の鉄道100年史編集委員会/編、発行 1986)
p.132-151「8.東野鉄道」の項があります。
東野鉄道の概要の記述や路線図、各停留所の写真、時刻表・運賃表等掲載されています。
・『栃木県鉄道史話』(大町雅美/著 落合書店 1981)
「第八章 原野の開発を託す鉄道―那須地方の鉄道 (1)追憶に生きる鉄道」
p.368-390「東野鉄道」の項があります。
本文中に「まず西那須野から川西までの第一期工事に着手することを決定した(略)東北線西那須野駅を起点に那須の平野を横断して茨城県久慈郡大子町に至る」
「黒羽駅の場所も黒羽町民の反対を考慮して川西町上の台に駅を設ける」
「開通式は(大正七年)五月十九日正午黒羽駅前で挙行された」とあります。
「黒羽・小川間開通」(p.378-379)
「黒羽より湯津上を経て那珂村字小川に至る約七哩を延長することになった(略)(大正十一年)十二月六日 待望の小川まで全線開通し営業を開始した。」とあります。
「新たな経営転換」(p.381-382)
「東野鉄道の指向する所は経営をよくする(略)。停車場新設の動きが現れてきた。」
昭和八年八月に笠石前、中田原の新設、昭和十年に乃木神社前、昭和十一年には金丸原・黒羽間の白籏停車場、黒羽・湯津上間に狭原停車場が新設された旨記述があります。
「黒羽・小川間の廃止」(p.382-390)
「黒羽・小川間は(昭和十四年)六月一日より廃止となった」
「戦後の苦しい中を走り続けた東野鉄道も昭和三十五年以来赤字決算の状態が続き(略)昭和四十三年十二月十五日(略)五十七年間走り続けた東野鉄道は遂に終止符がうたれた。」とあります。
p.368に、西那須野から湯津上までの「東野鉄道路線図」が掲載されています。
・『写真集東野鉄道の時代 大田原・黒羽・湯津上のかけはし』(大田原市那須与一伝承館/編、発行 2012)
p.6-7「地形図にみる東野鉄道」に東野鉄道の路線が確認できる地形図が見開きで掲載されています。
その他、
p.1-5「那須野が原に夢を託した郷愁の汽車ポッポ 東野鉄道のあらまし」
p.59-62「東野鉄道関係年表」
の項があり、走行していた時期や、路線の延長・廃線等の沿革を確認できます。
・『ローカル私鉄廃線100線』(寺田裕一/編著 新人物往来社 2000)
p.113「東野鉄道」の項があり、概要、主な出来事の沿革年表、車両の写真等掲載されています。1/5万「大田原」(S27.2.28)上に東野鉄道の路線を示した地形図も掲載されています。
以下の資料にも関連の記述を確認しました。
・『西那須野町の交通通信史』(西那須野町史編纂委員会/編 西那須野町 1993)
p.176-186「第三章 鉄道の開設と移り変わり 第三節 東野鉄道(東野線)」の項があります。