レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月11日
- 登録日時
- 2021/09/09 00:30
- 更新日時
- 2021/12/29 00:32
- 管理番号
- 6221007462
- 質問
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解決
柴島(くにじま)城について知りたい。
- 回答
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大阪市東淀川区柴島二丁目に「柴島城跡」と刻まれた碑があります。現在は閑静な住宅街の中にあり、城跡というにはいささか違和感を覚えるかもしれませんが、戦国時代には三好長慶と細川晴賢との戦いの舞台にもなった城です。これについては『新修大阪市史 第2巻』(資料1)p.611-614に詳しく、合戦図を交えながら述べられています。
築城に関しては『大阪府全志 巻之3』(資料2)のp.483に、十河一政(そごうかずまさ)によってと伝えられるとあるものの、詳細についてはわからないことが多く、『角川日本地名大辞典 27 大阪府』(資料3)のp.432に、城跡は淀川と旧中津川に囲まれた中洲の微高地(柴ヶ洲)にあったものとされ、現在の柴島神社の西側一帯に当たると記されています。
また『東淀川区史』(資料4)のp.482-483では、周囲二町位、他より約四尺高地になったところがその城址とされ、そこが石碑の残る場所とされています。
いつ廃城になったのかは定かではありませんが、『よみがえる茨木城』(資料5)に収録されている「東摂城跡図誌」の一部として柴島城が描かれています。
現在の石碑の写真は『東淀川区80年のあゆみ』(資料6)のp.67、『ひがしよどがわ区の暮らしの歴史を語る』(資料7)のp.128-129などに収録され、『なにわ考古学散歩』(資料8)には歴史散策コースのスポットの一つとして取り上げられています。
また、大阪市内の史跡や古くからの道筋などを結ぶモデルコース「歴史の散歩道」でも紹介されています。
・大阪市ホームページ:18.柴島(くにじま)城跡
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000008653.html (2021.12.28確認)
- 回答プロセス
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1.地名辞典で「柴島」の項を確認。(資料3)が見つかる。
2.『大阪府全志 索引』の「柴島」の掲載部分を確認。(資料2)が見つかる。
3.『新修大阪市史 第10巻』索引の「柴島城」の掲載部分を確認。(資料1)が見つかる。
4.当館大阪コーナーを確認、(資料4)(資料5)(資料6)(資料7)(資料8)が見つかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 日本の建築 (521 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000342133> 新修大阪市史 第2巻 新修大阪市史編纂委員会/編集 大阪市 1988 (資料1)
- 当館書誌ID <0000172308> 大阪府全志 巻之3 井上 正雄/著 清文堂 1985 9784792402723 (資料2)
- 当館書誌ID <0000184865> 角川日本地名大辞典 27 大阪府 「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1983.10 9784040012704 (資料3)
- 当館書誌ID <0010814912> 東淀川区史 -現淀川区・東淀川区- [川端 直正/編集] 市民日報社 1987.4 (資料4)
- 当館書誌ID <0011359070> よみがえる茨木城 中村 博司/編 清文堂出版 2007.1 978-4-7924-0619-6 (資料5)
- 当館書誌ID <0011250776> 東淀川区80年のあゆみ -東淀川区創設80周年記念誌- 東淀川区役所 2006.3 (資料6)
- 当館書誌ID <0010778691> ひがしよどがわ区の暮らしの歴史を語る 大阪市東淀川区役所総務課 1995.3 (資料7)
- 当館書誌ID <0011551653> なにわ考古学散歩 大阪市文化財協会/編 学生社 2007.12 978-4-311-20311-4 (資料8)
- キーワード
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- 大阪府大阪市東淀川区
- 柴島
- 柴島城
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000304448