レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/05
- 登録日時
- 2020/03/14 00:30
- 更新日時
- 2020/08/19 14:30
- 管理番号
- 千県東-2019-0020
- 質問
-
解決
千葉県香取郡小見川町(現在の香取市)で開発されたとされる田村式麦播機がどういったものか知りたい。
- 回答
-
次の資料3件を紹介した。
【資料1】『小見川町史 通史編』(小見川町史編さん委員会編 小見川町 1991)p1200-1201
人物紹介で田村市太郎という人物が取り上げられており、同氏が麦播機を開発したことや麦播機の詳細が記述されている。
【資料2】『播種機』(実願昭09-024929 実公昭10-005137)
(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-S10-005137/FC5F2B4A88E3B27E59B817BC6BB3D67663CA39DABFA791D549B6AFF391D0970E/22/ja)
実用新案出願公告に千葉県香取郡神里村(後に小見川町)在住の田村市太郎が考案した播種機が掲載されており、解説及び図面が収録されている。
【資料3】『昭和九年度業務報告抜萃』(三重県立農事試験場著 三重県立農事試験場 1936)p22-23
7種類の麦用播種機の性能比較評価が掲載されており、その中に出品者が「千葉県香取郡神里村(中略)田村市太郎」となっている「田村式麥播機特製」と「田村式麥播機甲號」の二種類が含まれている。
- 回答プロセス
-
小見川町で開発されたとのことなので、当館所蔵の【資料1】『小見川町史 通史編』を調べたところ、農業関係の項目には記述が無かったが、人物紹介の項目に田村市太郎という人物が載っており、麦播機を開発したことや麦播機の詳細が記述されていた。
【資料1】に「昭和九年大日本農会の農林省委嘱改良懸賞募集に、出品入賞した。(中略)翌年、実用新案の登録を受け」という記述があったことから、特許情報プラットフォームJ-PlatPatで実用新案の検索を行った。特許・実用新案分類照会(PMGS)にて、FIをA01C7/00(播種)、検索対象を実用新案、公告日を19350101-19351231として検索したところ、【資料2】『播種機』が見つかり、麦播機の詳細な説明と図解が載っていた。
その他、国立国会図書館オンラインにて「播種機」というキーワードで、出版年を開発から10年内の1934年~1944年にして検索したところ、【資料3】『昭和九年度業務報告抜萃』内の「麥用播種機比較試驗」という記事がヒットし、国立国会図書館デジタルコレクションにて内容を確認すると、出品者が「千葉県香取郡神里村(中略)田村市太郎」となっている「田村式麥播機特製」と「田村式麥播機甲號」の二種類を含む麦用播種機7種類について重量や各部寸法、実際に使用した際の性能が記述されていた。
(インターネットの最終アクセス:2020年2月6日)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 農業工学 (614 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】『小見川町史 通史編』(小見川町史編さん委員会編 小見川町 1991)p1200-1201(2190020906)
- 【資料2】『播種機』(実願昭09-024929 実公昭10-005137)特許情報プラットフォームJ-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-S10-005137/FC5F2B4A88E3B27E59B817BC6BB3D67663CA39DABFA791D549B6AFF391D0970E/22/ja)
- 【資料3】『昭和九年度業務報告抜萃』(三重県立農事試験場著 三重県立農事試験場 1936)p22-23(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1091884)
- キーワード
-
- 千葉県-香取市(チバケン カトリシ)
- 千葉県-小見川町(チバケン オミガワマチ)
- 千葉県-神里村(チバケン カミサトムラ)
- 田村 市太郎(タムラ イチタロウ)
- 播種(ハシュ)
- 麦播(ムギマキ)
- 麦蒔(ムギマキ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000275864