レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/11/19
- 登録日時
- 2013/12/11 00:30
- 更新日時
- 2014/02/27 13:56
- 管理番号
- 1000000791
- 質問
-
解決
琉球王国時代の衣服について、王族・士族と庶民の着分けについて記載された資料はないか。
- 回答
-
以下の資料を案内した。
1 『沖縄大百科事典 下 ナ~ン』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983年)
p949「琉装」の項で、王府時代の成人男女の装束について説明がある。
p334-335「紅型」の項で、「紅型は王族・士族の礼服として、また冊封使歓待の宴で演じられる御冠船踊の衣装として着用された。・・・着用が王族・士族に 限られていた・・・」と説明がある。
2 『沖縄民俗辞典』(渡邊欣雄ほか、吉川弘文館、2008年)
p569-571「琉装」の項で、琉球時代の人々の服装について説明がある。
p35-36「衣服」の項で、琉球時代の衣類について説明がある。
3 『わたしの琉装研究』(渡口文子先生定年退官記念事業会 編・刊、1988年)
p15-21「琉装の形態」の項で、「琉装の服装は、男女共ウフソデの衣裳で、女子は二部式の胴衣にかかんが平常着で、外出着には打かけを着る姿が貴族 を始め、庶民の衣服としても用いられている。農・水産業の仕事着は、丈が短く、袖幅も細目で、素材はほとんど芭蕉で、柄は細かい縞か無地物だけしか使 われなかった。」とあり、衣服の種類別に説明がある。
4 『沖縄・奄美の衣と食』(平敷令治、明玄書房、1979年)
p22-28「五 王朝時代の礼服」の項で、男女別で身分別の服装の一覧表がある。
5 『郷土のくらしと文化 図説 上巻』(新星図書出版、1980年)
p140-145「服飾」の項で、礼服および平常着の服装について身分別に説明がある。
6 『琉球・沖縄の衣生活概観』(植木ちか子、琉球大学教育学部織染研究室 沖縄庶民の装い展実行委員会、2010年)
p25-28「六、琉球衣服の特徴」の項で、衣服について上級層、庶民のそれぞれについて説明があり、「古琉球においては、交易品の絹や木綿布は大変な貴 重品であり、それらで作られた衣服は上級層の人々にのみ用いられ、一般はそれらを自由に用いることはできなかった。そこで庶民は麻布や芭蕉布で袷物をつ くったという。」とある。
7 『琉球服装の研究』(辻合喜代太郎・橋本千栄子、関西衣生活研究会、1991年)
p33-45「III 琉球衣服の基本形態」の項で、琉衣について礼服、晴着、外出衣、日常衣など個々に説明がある。また、「次に略礼装には上流では色彩鮮や かな紗綾綿衣(サヤワタンス)と呼ぶ紅型の彩衣を着用する。平士は、紅型衣の着用は稀で、婚礼時に花嫁を迎える士女が着用する事があった。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 社会科学 (3 9版)
- 参考資料
-
- 1 沖縄大百科事典 下 ナ~ン 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/3 p334-335 p949
- 2 沖縄民俗辞典 渡邊 欣雄∥ほか編 岡野 宣勝∥編 吉川弘文館 2008.7 K38/O52 p35-36 p569-571
- 3 わたしの琉装研究 渡口文子先生定年退官記念事業会∥編 渡口文子先生定年退官記念事業会 1988.2 K383/TO23 p15-21
- 4 沖縄・奄美の衣と食 平敷 令治∥著 恵原 義盛∥著 明玄書房 1979.11 K383/H53 p22-28
- 5 郷土のくらしと文化-図説- 上巻 新星図書出版 1980.12 K382/KY2/1 p140-145
- 6 琉球・沖縄の衣生活概観 植木 ちか子∥編著 琉球大学教育学部織染研究室 沖縄庶民の装い展実行委員会 2010.5 K383/U39 p25-28
- 7 琉球服装の研究 辻合 喜代太郎 橋本 千栄子∥共著 関西衣生活研究会 1991.4 K383/TS41 p33-45
- キーワード
-
- 琉球
- 衣服
- 琉装
- 服装
- 身分
- 王族
- 士族
- 庶民
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000141712