レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月05日
- 登録日時
- 2019/12/22 16:56
- 更新日時
- 2020/01/15 17:43
- 管理番号
- 1844
- 質問
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解決
明治37年頃、旅順の港を封鎖するために日本海軍が機雷を設置する作戦をしたらしい。安城市和泉町出身の沓名福太郎氏(6/15没)はこの作戦に関わったらしいが、その作戦の内容がわかる資料が見たい。防衛庁「明治37,38年海戦史」に記述があるかもしれない。6月15日前後で何かあったかが特に知りたい。
- 回答
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①『愛知県碧海郡奉公事蹟;前編』(000970038)p62より、沓名福太郎の戦没日が明治37年6月13日とわかる。
②インターネットにて「日露戦争 旅順 機雷」で検索し、「日露戦争特別展Ⅱ」がヒット。
③②より国立公文書館アジア歴史資料センターWEBサイトを下記の順でチェック。
>さまざまなコンテンツ
>インターネット特別展・特集
>「日露戦争特別展Ⅱ 開戦から日本海海戦まで」
>海上の戦い
>旅順港奇襲攻撃
>関連資料5「連合艦隊司令長官東郷平八郎の駆逐隊への感状」
>勅語及奉答(6)「明治37、38年戦役感状」
明治37年6月以降の旅順港への機械水雷設置に関する感状あり。(写真番号0747~0750)
④『朝日新聞;復刻版:明治編;135 明治37年6月』(005485701)の6月13日前後に関連する記事がないか調査。
⇒明治37年6月15日1面(P.113)「敵前行動中の異変」に戦死者として、一等水兵 沓名福太郎氏の名前あり。ただし記事内容は印刷が悪く、船名等がわからない。
⑤朝日新聞データベース聞蔵にて、同日の記事を検索。⇒拡大するが、陰影状況は④のものと同じであり、良く見えない。
⑥毎日新聞データベース毎索にて、同日の記事を検索。⇒記事「機械水雷の爆発」あり。「連合艦隊附属水雷敷設隊台北丸は昨夜敵前に於いて機械水雷沈設中 水雷一個俄然爆発し左記の戦死者並に負傷者を出せり 船体には大なる損害なし」
⑦国立公文書館アジア歴史資料センターWEBサイトにて、「台北丸」で検索。
⇒第106号明治37年6月13日機械水雷爆発の際に於る台北丸戦死者人名表「極秘明治37、8年海戦史第1部戦記巻3.4.5付表及付図」に沓名氏の名前あり。
⇒「極秘明治37、8年海戦史第7部医務衛生巻1第1篇戦闘時軍医部員の作業及び戦闘攻撃 第4章旅順口偵察及び封鎖勤務中生せし戦闘創傷 第1節艦船 第1目連合艦隊附属敷設隊台北丸に於る機械水雷の爆破」に沓名氏の死亡状況あり。
⑧『極秘日露海戦写真帖』に破損した台北丸の写真あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (071 9版)
- 戦争.戦略.戦術 (391 9版)
- 参考資料
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朝日新聞 明治編 135. 日本図書センター, 1998.(071/ニ/04-6)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I015847954-00 , ISBN 4820525832 -
戸高一成監修 , 戸高, 一成. 極秘日露海戦写真帖. 柏書房, 2004.(391.2/トダ)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I001408480-00 , ISBN 476012490X - 碧海郡教育会/編. 愛知県碧海郡 奉公事蹟 前編. 安城碧海郡教育会, 1910. p. P.62 (当館請求記号 A39/12/1, 当館資料番号 000970038)
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朝日新聞 明治編 135. 日本図書センター, 1998.(071/ニ/04-6)
- キーワード
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- 郷土
- 一般書
- 安城
- 日露戦争
- 旅順
- 戦死者
- 機雷
- 寄与者
- 備考
- 管理番号「1843 1844 1845 1846」は一連レファレンス。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000271167