レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年05月02日
- 登録日時
- 2010/10/30 12:45
- 更新日時
- 2011/01/22 10:10
- 管理番号
- 9000006382
- 質問
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解決
山梨県南アルプス市の六角堂の切子(きりこ)の作り方が載っている資料はないか。
- 回答
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「沢登切子保存会」webサイト( http://kirikohozonkai.com/ )の「切子制作」のページに、使用する道具や作り方が掲載されている。詳細についてはwebサイトをご確認の上、「沢登切子保存会」にお問い合わせください。
- 回答プロセス
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1.『山梨百科事典』(山梨日日新聞社編・発行 1989年)の「六角堂の切子祭り」の項を見ると、「切子とは薄い白紙を数枚重ねて上に模様や風俗、伝説などの絵を書き、これを切り抜くので別に「おすかし」とも言われている」とあり、また「現在は保存会によって運営されている」との記述あり。
2.自館システムで「切子」「保存会」などで検索するが該当資料なし。
3.インターネットの検索エンジンで「切子 保存会」で検索すると、「山梨県南アルプス市沢登 六角堂の切子を守る「沢登切子保存会」」(http://kirikohozonkai.com/)のホームページがヒット。「切子制作」のページがあり、使用する道具や作り方が掲載されている。また「切子、切子保存会、六角堂切子祭り、切子制作に関すること等のお問い合わせは、電話・FAX・電子メールにてお願いします。」とあり、電話番号、FAX番号、メールアドレスの掲載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
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- 「沢登切子保存会」webサイト(http://kirikohozonkai.com/ ※2010.10.30確認)
- キーワード
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- 切子
- 六角堂
- 沢登切子保存会
- 南アルプス市
- 伝統工芸
- 山梨県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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山梨県南アルプス市沢登には、如意輪観音を祀る六角堂と称する観音堂がある。毎年10月13日の例祭には、お堂の中に「切子(きりこ)」が奉納され、その技が競われる。
切子は、美濃和紙を5枚~10枚程重ねて、手作りの切り出しや「つきみの」と言う刃物を使い、図柄や模様などを切り透かしていく繊細で美しいもので、「おすかし」とも言われている。沢登の若者達によって作られるが、図柄を考え、仕上げるまで3ヶ月~半年もかかるので、その年の初めから制作に取りかかる。
祭典に奉納された切子は、13日の夜に審査によって賞が与えられる。祭りが終わる14日に、観音様のお礼や供物と共に沢登区内全戸に配られ、家内安全のお守りとして神棚などに飾られ大切に保存される。
切子の技法は200年前、御岳金桜神社の巫女によって六角堂で熱心に読経していた若者に伝えられたという。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土(芸術)
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000073057