レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年06月29日
- 登録日時
- 2019/08/27 19:39
- 更新日時
- 2019/10/01 13:52
- 管理番号
- 千葉市中央164
- 質問
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解決
後醍醐天皇は、上総国退耕庵に修行中の禅僧夢窓国師(夢窓疎石)を、京都に招聘するも一度辞退され、更に時の鎌倉幕府執権北条高時に招聘を依頼してまでも国師を呼び寄せたのですが、その理由が載っている資料を探しています。
- 回答
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自館所蔵の資料を調査した結果、概ね以下の3点が理由として述べられており、それらの記載されている資料を紹介した。
1.関東で鎌倉武士の尊敬を集める夢窓国師を朝廷のもとにおくことで、幕府の威信をそごうとした。
2.密教をとおしての両者の思想的一致。
3.天皇家を二分する大覚寺統の後醍醐天皇は、持明院統の花園上皇と大燈国師との深い結びつきを見て、大燈国師に劣らない有力な禅僧を急ぎ求める必要を感じた。
以下の資料を紹介した。
⑴.『人物日本の歴史7 南朝と北朝』(豊田 武/[ほか著]、小学館、1976)
記載箇所:「夢窓疎石」(今枝 愛真/著)
⑵.『歴史の群像2 黒幕』(黛 弘道/[ほか著]、集英社、1984.6)
記載箇所:「夢窓疎石」(佐藤 和彦/著)
⑶.『太平記的世界の研究』(八木 聖弥/著、思文閣出版、1999.11)
記載箇所:第二章第二節の三「夢窓疎石」
⑷.『夢窓疎石』(土岐 信吉/著、河出書房新社、1994.11)
記載箇所:第三章「箇中の人」
⑸.『清々しい日本人』(武田 鏡村/著、東洋経済新報社、2008.4)
記載箇所:第四章
- 回答プロセス
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1.自館OPACで、キーワードを「夢窓疎石」で検索、その中から『人物日本の歴史7 南朝と北朝』、『歴史の群像2 黒幕』、『夢窓疎石』の内容を確認し、記載あることがわかる。
2.さらに、Google Booksで、キーワード「夢窓国師 後醍醐天皇」で検索し、ヒットした資料で自館所蔵のものを内容確認しているなかで、『太平記的世界の研究』が見つかる。
3.以上の資料がある書架をブラウジングしているなかで、『清々しい日本人』にも記載があることを確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281)
- 日本史 (210)
- 小説.物語 (913)
- 参考資料
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豊田武/著. 人物日本の歴史 : 南朝と北朝 7. 小学館, 1976.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I076208810-00 -
歴史の群像 2. 集英社, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001682145-00 , ISBN 4081840024 -
八木聖弥 著 , 八木, 聖弥, 1958-. 太平記的世界の研究. 思文閣出版, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002852095-00 , ISBN 4784210210 -
土岐信吉 著 , 土岐, 信吉, 1934-. 夢窓疎石. 河出書房新社, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002372134-00 , ISBN 4309009395 -
武田鏡村 著 , 武田, 鏡村, 1947-. 清々しい日本人. 東洋経済新報社, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009331833-00 , ISBN 9784492043011
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豊田武/著. 人物日本の歴史 : 南朝と北朝 7. 小学館, 1976.
- キーワード
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- 夢窓疎石
- 後醍醐天皇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000260545