レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年02月01日
- 登録日時
- 2020/06/25 13:08
- 更新日時
- 2020/06/25 13:08
- 管理番号
- 市川20200201-01
- 質問
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解決
江戸時代の知行取りについて詳しく知りたい。例えば、領地の管理はどうしていたのか、年貢の運搬方法、米以外の年貢はあったのか、領地の百姓の勤労奉仕の実態などが知りたい。
- 回答
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知行取りとは、俸禄を知行地でもらう武士の事であり、『時代考証事典 正』(稲垣史生/著 新人物往来社 1979)p.53「武士の禄高」の章に知行取りについて詳しい記述があり、概要は以下のようになる。
俸禄について、幕臣は将軍からもらうが、幕臣には旗本・御家人という格があり、旗本は一定の知行地が割当てられて、いわゆる「地頭」として領内を治めていた。
領地の管理については、旗本にはその家についた家臣がおり、その中で家老や用人が家政を取り仕切っていて、絶えず知行地に出張して田畑の検分や年貢の取り立てを行っていた。旗本自身は江戸に役目があるため動かずにいて、年貢の仕事は家老や用人がすべて引き受けている状態であった。
運搬方法としては、原則知行地が江戸に近い場合は荷車で運び、遠方の場合は船を利用していた。
年貢米は現物で供出させるのが原則であったが、米以外の年貢としては、実際に食べる分だけを現米で納めさせて、あとは現地で処分して金納をさせていた。
また、知行取りは領内から人夫を徴用することができた。
なお、『近世史ハンドブック』(児玉幸多/ほか編 近藤出版社 1975)p.167「知行・俸禄制度」の章には、知行の研究についての参考文献が多数紹介されていた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000283527