レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/1/26
- 登録日時
- 2012/02/04 02:00
- 更新日時
- 2012/02/04 02:00
- 管理番号
- 1000000538
- 質問
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解決
沖縄県知事が記者会見などを行う際、後ろに映っている屏風の書について知りたい。
- 回答
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まず、インターネットで沖縄県のホームページを見てみる。
「知事のページ」に「知事応接室の屏風について」の項目あり。
それによると、質問の屏風は第一知事応接室にあって、「屏風の漢文は1978年6月に国指定の重要文化財に指定され、県立博物館・美術館に展示されている『万国津梁の鐘』に彫り込まれている漢文で、15世紀頃尚泰久王が造らせ、首里城正殿にかけられていたものです。※ 屏風を書いた人:豊平峰雲(とよひら ほううん)」とある。(2011年9月1日現在)
『沖縄大百科事典』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983年)
p267-268 「万国津梁の鐘」の項に「1458(天順2、尚泰久5)年6月19日、尚泰久王の命により鋳造され、首里城正殿に掛けられた鐘。所在地から<首里城正殿の鐘>とも、また銘文の一部をとって<万国津梁の鐘>、<中山国王殿の鐘>ともよばれる。・・・銘文は相国寺住持渓隠(安潜)の撰文である・・・15世紀中葉・尚泰久王治下の琉球の海外貿易の隆盛、制海の気概を的確に表現するものである。」とある。また、銘文大意の記載あり。
責任表示に「豊平峰雲」を入力して検索。数件ヒットあり。
その中から、屏風と同じ豊平峰雲揮毫「万国津梁の鐘銘」と鐘銘注釈、豊平氏の略歴の記載があった下記の資料を紹介する。
『万国津梁の鐘』(小島瓔禮、豊平峰雲書、沖縄総合図書、2000年)
『首里城正殿の鐘と墨絵』(小島瓔禮、豊平峰雲書、沖縄総合図書、1991年)
また、以下の資料は漢文のみが掲載されている。
『琉球古鐘銘集成』(小島瓔禮、琉球大学教育学部小島研究室、1986年)
p62-65 「中山国王殿(首里城王殿)」の項に同漢文の掲載あり。
『首里城正殿鐘銘(万国津梁鐘)(複製 拓本)』(1458(戊寅 天順2 長祿2)年6月19日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 沖縄大百科事典 下 ナ~ン 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/3 267-268
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2 万国津梁の鐘 小島 瓔禮∥著 豊平 峰雲∥書 沖縄総合図書 2000.3 K200.2/KO39/ -
3 首里城正殿の鐘と墨絵 小島 瓔禮 金城 美智子∥著 沖縄総合図書 1991.12 K200.2/KO26/ -
4 琉球古鐘銘集成 小島 瓔禮 辻 雄二∥著 琉大教育学部小島研究室 1986.7 K200.2/KO39/ 62-65 -
5 首里城正殿鐘銘(万国津梁鐘)(複製 拓本) 1458(戊寅 天順2 長祿2)6月19日 K200.2/SH99/
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000101105