レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/08/02
- 登録日時
- 2020/10/27 00:30
- 更新日時
- 2021/08/19 11:36
- 管理番号
- 牛久ー1678
- 質問
-
解決
タマムシは、何を食べるのか知りたい。
- 回答
-
タマムシは、幼虫の時は、エノキ、サクラ、ケヤキ、カシなどの木の幹の中身を食べ、大人になると木の葉を食べる。また、クズノチビタマムシはクズの葉、ケヤキナガタマムシはケヤキの葉、シロオビナカボソタマムシはクマイチゴの葉を食べる。
次の資料を紹介する。
・『こども版日本こん虫記 1』(小林清之介文/あすなろ書房/1978)…p28-39
・『ファーブル先生の昆虫教室 4』(奥本大三郎文/ポプラ社/2020.6)…p34-41
- 回答プロセス
-
1.フリーワード「たまむし」、状態「在架」、形態区分「児童自然」で自館資料検索し、ヒットした2冊にあたる。
(1)『カブトムシとクワガタ』(日高敏隆監修/実業之日本社/1993.8)
…p122にタマムシの成虫は7月頃から活動を始め、日中、木の上を飛び回り、エノキ、マツ、サクラなどの弱った木の皮に産卵し、幼虫は木の中を食べ進むとあり。
(2)『ムシとあそぼう海野和男のムシシシシ 5』
(海野和男写真・文/新日本出版社/2007.3)…写真は多いが、飼い方については記載なし。
2.1の書誌情報より学習件名「たまむし」で自館資料検索し、ヒットした29件の中から貸出可能な次の資料にあたる。
(3)『こども版日本こん虫記 1』(小林清之介文/あすなろ書房/1978)
…p28-39にタマムシはエノキ、サクラ、ケヤキ、カシなどの木に卵を産み、幼虫は木の幹の中身を食べる。幼虫は3年くらい幹の中いて、長さは9.5cmくらいになり、皮を脱いでサナギになり、サナギのままで冬を越し、春になり、夏になると大人のタマムシになりサナギから出てくるが、タマムシはカブトムシのようにうまく飼うことはできないので、生まれるところを見た人はあまりいない。タマムシは大人になると木の葉を食べる。別の種類のウバタマムシの幼虫は枯れたマツの木の中身を食べるとの記載あり。
(4)『昆虫』(学研/2007.6)
…p66に「タマムシ」の一生につての記述あるが、何を食べるかの記述はなし。
(5)『里山いきもの図鑑』(今森光彦写真・文・切り絵/童心社/2008.7)
…p21エノキやケヤキの木にいるとあるだけで、飼い方の記載なし。
(6)『ファーブル先生の昆虫教室 4』(奥本大三郎文/ポプラ社/2020.6)
…p34-41にクズノチビタマムシの幼虫は、クズの葉を食べて大きくなる。ケヤキナガタマムシはケヤキの葉、シロオビナカボソタマムシはクマイチゴの葉によくいるとの記載あり。
(7)『昆虫と植物の不思議な関係』(石井誠/誠文堂新光社/2009.1)
…p22に7~8月に多く出現し、エノキ、サクラなどの枯れ木に産卵し、卵→幼虫→サナギとして2~3年過ごし成虫となるとの記述あり。
(8)『かがやく昆虫のひみつ』(中瀬悠太著・写真/ポプラ社/2017.3)
…p20にヤマトタマムシの幼虫はサクラやエノキの弱った木や枯れ枝を食べて成長するとの記述あり。
…p22にアオタマムシはモミなどの針葉樹を食べて育つとの記述あり。
…p26-27に「玉虫色」の言葉はタマムシのはねの色に由来していることと、タマムシのはねは層状構造により、はねに当たった光のうち、特定の色だけが強められて反射され、あざやかな色が生まれる多層膜干渉によるものとの記述あり。
→以上より(3)(6)の資料を紹介する。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 昆虫類 (486 10版)
- 参考資料
-
- B10824815 こども版日本こん虫記 1 小林清之介/文 あすなろ書房 1978 486
- B10044079 カブトムシとクワガタ 日高敏隆/監修 実業之日本社 1993.8 486.6 9784408361420
- B10861639 ファーブル先生の昆虫教室 4 奥本大三郎/文 ポプラ社 2020.6 486 978-4-591-16681-9
- B10589636 昆虫と植物の不思議な関係 石井誠/著 誠文堂新光社 2009.1 486.1 978-4-416-20907-3
- B10707567 かがやく昆虫のひみつ 中瀬悠太/著・写真 ポプラ社 2017.3 486 978-4-591-15322-2
- キーワード
-
- たまむし
- 昆虫
- えさ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 小中学生
- 登録番号
- 1000288677