レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年05月19日
- 登録日時
- 2011/07/19 11:28
- 更新日時
- 2011/07/19 11:28
- 管理番号
- 9000007348
- 質問
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解決
中林梧竹が臨書した「楚公鐘」の銘文を見たい。
- 回答
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中林梧竹の書』(日野俊顕著 天来書院 2007年)に作品の掲載がある。また、銘文の拓本については同書の他、『〓齋集古録』第2冊(呉清卿纂輯 商務印書館 1918年)等に掲載がある。(※〓は「客」の下に「心」。)
- 回答プロセス
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1.書道関係の時点を調査。
・『中国書道辞典 第2版』(中西慶爾編 木耳社 2005年)→p625に「楚公鐘」の項あり。
※次のものには「楚公鐘」の掲載は見あたらなかった。
・『中国書道文化辞典』(西林昭一著 柳原出版 2009年)
・『書の総合事典』(井垣清明編著 柏書房 2010年)
・『書道辞典』(飯島春敬編 東京堂出版 1995年)
2.自館システムで著者名「中林梧竹」を検索し、作品を調査。
・『中林梧竹の書』(日野俊顕著 天来書院 2007年)→p22に「周楚公鐘銘の臨書」(「楚公蒙みずから宝大鎛鐘を作る。孫子其れ(永く)宝とせよ。」のカラー写真あり。p86の解説によると、鐘は古代の楽器。「阮元『積古斎鐘鼎彝款識』」とあり、銘文(拓本)の写真、鐘のイラストあり。
3.書道関係で鐘の銘文が掲載されている資料を探す。
・『積古斎鐘鼎彝款識』は未所蔵。
・『〓齋集古録』第2冊(呉清卿纂輯 商務印書館 1918年)→1丁~4丁に「楚公鐘」3種類の掲載があり、『中林梧竹の書』p87の銘文の写真と比べると、1丁裏が当該のものである(銘文拓本と楷書)。
・『書跡名品叢刊』第123巻 金文集(神田喜一郎監修 二玄社 1982年)→p49に銘文部分(拓本)と鐘の写真、p96に「楚公蒙鐘」として、解説あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
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- 『中林梧竹の書』(日野俊顕著 天来書院 2007年) (p22,p86-87)
- 『〓齋集古録』第2冊(呉清卿纂輯 商務印書館 1918年)(※〓は「客」の下に「心」。) (1丁裏)
- 『書跡名品叢刊』第123巻 金文集(神田喜一郎監修 二玄社 1982年) (p49)
- キーワード
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- 楚公鐘
- 楚公蒙鐘
- 書道
- 鐘
- 銘文
- 拓本
- 中林梧竹
- 中国
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『中国書道辞典 第2版』(中西慶爾編 木耳社 2005年)によると、「楚公鐘」は中国の春秋時代の銅器。形は春秋期の一般の鐘よりも古い形式を存し、銘文は殷期にみられる豪放なもの。楚の銅器は多くないので珍重される。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 書道
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000088676