レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/1/26
- 登録日時
- 2012/02/04 02:00
- 更新日時
- 2012/02/04 02:00
- 管理番号
- 1000000477
- 質問
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解決
初代聞得大君の生没年が知りたい。
- 回答
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下記の資料を紹介する。
『沖縄民俗辞典』(渡邊 欣雄 吉川弘文館 2008年)
p161-162 「聞得大君」の項
聞得大君(きこえおおぎみ)は「琉球王国の最高位の女性祭司」
「史料によって最初に確認される聞得大君は、尚真王の姉妹『おとちとのもいかね』(略)である。」
とある。
『沖縄大百科事典 上』(沖縄大百科事典刊行事務局 沖縄タイムス社 1983年)
p828-829 「聞得大君」の項
「琉球王国の最高神女。王国の最高神女として公的地位を占めたのは第二尚氏王統以後のことである。尚円王の聞得大君には王女である月清(おとちのもいかね)が任命された。」
p605 「おとちとのもいかね」の項
「生没年未詳 尚円王の長女。第二尚氏王統初代の聞得大君である。死後、玉陵に葬られる。」とある。玉陵西室内の石厨子には<をとちとのもいかね>、『王代記』では<音智殿茂金>と標記されているという。
『沖縄県姓氏家系大辞典』(沖縄県姓氏家系大辞典編纂委員会 角川書店 1992年)
p615 「聞得大君継承図」にも生没年記載なし。
『沖縄のノロの研究』(宮城 栄昌 吉川弘文館 1979年)
p112に「尚真時代の1501年に建立した『たまおどんのひのもん』に刻まれている『きこえ大ぎみのおとちとのもいかね』は月清であるから、この神職は尚真の25年には設置されていたことになる。そのとき月清は兄尚真の出生年次(1465)からみて40歳前後の独身王女であった。」とある。
これが出生年についての手掛かりとなるが、死没年については関連資料なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 沖縄民俗辞典 渡邊 欣雄∥ほか編 岡野 宣勝∥編 吉川弘文館 2008.7 K38/O52/ 161
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2 沖縄大百科事典 上 ア~ク 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/1 605、828-829 -
3 沖縄県姓氏家系大辞典 沖縄県姓氏家系大辞典編纂委員会∥編 角川書店 1992.10 K288/O52/ 615 -
4 沖縄のノロの研究 宮城 栄昌∥著 吉川弘文館 1979.10 K17/MI73/ 112
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101024