レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/07/10
- 登録日時
- 2015/12/05 00:30
- 更新日時
- 2015/12/05 00:30
- 管理番号
- 6001010695
- 質問
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解決
陳良と白蓮教は、どこかでつながりがないか、わかる資料を探しています。
- 回答
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●『近代日本の宗教家101』(井上順孝/編 新書館 2007.4)
p108 「宗道臣」の項目に、ある日、道臣が陳良の腕をテーブルから引き離してみるようそそのかされ、やってみるも、投げ飛ばされ、蹴られて失神してしまったエピソードが書かれ、「それもそのはず、陳は白蓮門拳という少林寺に源を発する拳法の師範であった。」とあります。
●『秘伝少林寺拳法:禅の源流・中国伝来の護身術(カッパ・ブックス)』(宗道臣/著 光文社 1963.8)
この資料に、次のような記述があります。
p41 「少林寺で始められた拳法を、中国においては、「少林寺拳法」という名前で呼んだことはない。(中略)少林寺から山門外に流出したさまざまの技を、各地の名人が、義和門拳とか、白蓮門拳とか太極拳とかいうように、それぞれの伝承した技法の名称で呼ぶならわしであった。」
p44 中国の秘密結社の中で「いちばん強大で、しかも強固な団結を有していたのが宗教的秘密結社であり、白蓮教(弥勒という仏がこの世にあらわれて地上に極楽をつくるという教え)の流れをくんでいる太刀会や紅槍会、八卦八門などの団体であった。そしてこれらの連合体が義和団なのである。この白蓮教系秘密結社は、医療を行なって民心を収めたり、また若ものを集めて拳棒などを教えて信頼を得た」
p57 「あとで陳老師から聞いたところによると、このふしぎな技は、中国の古い武術で「拳法」というものであった。そして、陳老師は、「在家裡」という秘密結社の師父(数千人の門徒を有する幹部)で、少林寺に源を発する拳法の一派である白蓮門拳の師範であった。義和団事件以後、地下に潜行されていたのだそうである。」
[事例作成日:2015年7月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 武術 (789 8版)
- 参考資料
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- 近代日本の宗教家101 井上/順孝∥編 新書館 2007.4 (108)
- 秘伝少林寺拳法 宗/道臣∥著 光文社 1963.8 (41,44,57)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000185131