レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/12/28
- 登録日時
- 2016/12/25 00:30
- 更新日時
- 2016/12/25 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-160111
- 質問
-
解決
宮城県石巻市の「金華山」が,いつ頃からそう呼ばれていたのかを知りたい。
- 回答
-
以下の資料に記載がありました。※【 】は当館請求記号です。
(1)金華山
資料1 『日本歴史地名大系 4 宮城県の地名』平凡社, 1987【291.03/ニ12/イ4】
pp.638-639「金華山」の項
「(前略)「観蹟聞老志」に「陸奥山。今日之金華山」とあり、金華山を陸奥山ともよんだ。金華山は天平勝宝元年(七四九)四月一日陸奥国小田郡から黄金が貢献され(続日本紀)、大伴家持が詠んだ「天皇の御代栄えむと東なる陸奥山に金花咲く」(「万葉集」巻十八)に近世以来結び付けられ、その産金地であるとする考えが一般的であった。「観蹟聞老志」をはじめ、大淀三千風の「松島眺望集」、西鶴の「一目玉鉾」、大槻玄沢の「夢遊金華山之記」なども産金の陸奥山すなわち金華山を自明のこととしている。「おくのほそ道」にも「こがね花咲とよみ奉たる金花山海上に見わたし」とあり、江戸時代の文献の多くが「金花山」と記している。昭和三ニ年(一九五七)の発掘調査の結果、真の産金地は遠田郡涌谷町涌谷の黄金迫にある黄金山神社付近と確認された。(後略)」
資料2 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 4 宮城県』角川書店, 1979【291.03/ニ11/エ4R】
p.216「金華山」の項
「(前略)天平21年(天平勝宝元年)小田郡で初めて金を産出したのを賀して,大伴家持が詠じた長歌の反歌3首の中の1つ,「すめろぎの御代のさかえんとあづまなる みちのく山にくがね花(陸奥山黄金華)さく」の,みちのく山産金の地がこの地で,金華山の名もこれに由来するとし,これにちなむ黄金山神社が鎮座,(後略)中世,神仏混淆期には弁財天を安置し,金華(花)山大金寺と称した。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 地名
- 名称
- 金華山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 社会人
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000204864