●当館所蔵の次の資料には大きなシャボン玉を作るための材料の記載がありましたが、お尋ねの6つの材料を使ったものではありませんでした。
(1)『シャボン玉のはなし 』(杉山弘之/著 杉山輝行/著 東京図書 1987.4)
(2)『シャボン玉の中は夢のくに:わたしはシャボン玉の中にはいった! 子ども科学図書館 』(佐藤早苗/文と写真 大日本統計協会 1983.6)
(3)『NHKやってみようなんでも実験 理論社版 1:巨大シャボン玉に挑戦!・忍法!氷点の術でアイスクリーム』(理論社 1996.11)
(4)『ガリレオ工房のおもしろ実験クラブ 1:どこまでもふくらむシャボン玉』(ポプラ社 1998.4)
●インターネットで検索すると、個人のサイトのようですが、6つの材料をすべて使ったシャボン玉液の作り方を掲載しているものがありました。ただし、「安全なシャボン玉液の作り方」としての紹介で、巨大シャボン玉の作り方ではありませんので、適宜配分の調整が必要かもしれません。以下、引用します。
1) 精製水(または浄水器を通した水)1リットルを60度以上に熱し、粉末ゼラチン(商品名ゼライス、ゼリエースなど)5gを入れてよくかき混ぜる。ただし、沸騰させないように。
2) 40度くらいまで冷ましたのち、台所用液体石けん(注)を240~280cc入れ、よく混ぜる。完全に冷ますと固まってしまうので注意する。
3) 30ccの湯に、ガムシロップ10cc、グリセリン10cc、ラム酒10ccを溶かし、2)の液に加える。
4) さらに、無色透明の炭酸飲料(サイダーなど)20~40ccを泡立てないように入れ、ゆっくりかき混ぜる。
5) 1時間ほど液をなじませて完成。
(注) 合成洗剤でなく脂肪酸カリウムを成分とするもの。メーカーによって濃度や成分に多少の違いがあるため、多少の加減が必要。なお、その日の天候によっても左右されるとのこと。シャボン玉を作る際は、手や道具をよく洗う。液は小出しにし、一度使用した液は新しい液に戻さない。保存する場合は密封し、直射日光をあてない。
なお、この作り方を考えたのは、シャボン玉アーティストとして知られる杉山兄弟で、上記の当館資料(1)の著者、杉山弘之・輝行とのことです。