レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年6月25日
- 登録日時
- 2011/11/11 11:30
- 更新日時
- 2013/12/21 17:06
- 管理番号
- 塩尻021
- 質問
-
解決
短歌「高はらの空の廣きに聲とほりひたすらにしも鳴くや郭公」の作者を知りたい。
作者は窪田空穂か太田水穂ではないかと思う。
インターネットで検索したところ、JR広丘駅のプラットホームにこれと似た歌で「高はらの古りにし駅に晴るゝ日の明るさ入れて郭公の鳴く」という歌の歌碑があることがわかった。なにか関係があるかもしれない。
- 回答
-
作者は窪田空穂で、昭和16年刊の歌集「冬日ざし」に収録されている。
- 回答プロセス
-
作者は窪田空穂か太田水穂とのことなので、【資料1】を調べたところ歌集「冬日ざし」にこの歌が入っていることがわかった。当館に所蔵しているものでは【資料2】と【資料3】にこの歌集が収められているので確認したところ、たしかにこの短歌が載っていた。
短歌「高はらの古りにし駅に…」の作者は太田水穂で、塩尻市のホームページにも紹介されている。(最終確認日:2012.1.23)
( http://info.city.shiojiri.nagano.jp/koe/quest/quest_130.jsp?faq=75159323 )
この歌については【資料5、6】を確認したところ、昭和21年刊の歌集「流鶯」に収録されていることがわかった。
これらの資料を見た限りでは二首の関係についてはわからなかったが、【資料4】に二人の間に親しい交友関係があったことは書かれている。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】 『窪田空穂先生全歌集初句索引』 森伊佐夫/編著 1953
- 【資料2】 『窪田空穂の短歌』 窪田章一郎/著 短歌新聞社 1996
- 【資料3】 『窪田空穂全集2』 角川書店 1965
- 【資料4】 『わが文学体験』 窪田空穂/著 岩波文庫 1999
- 【資料5】 『太田水穂』 太田青丘/著 桜楓社 1980
- 【資料6】 『太田水穂全歌集』 短歌新聞社 1984
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000096410