レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年07月17日
- 登録日時
- 2015/03/10 16:29
- 更新日時
- 2016/04/26 10:54
- 管理番号
- 県立長野-14-029
- 質問
-
解決
北原白秋の「馬」という詩には冒頭に別所北向観音と記載のある短歌がある。『白秋全集 第5巻』(岩波書店)p300「金粉の靄」中の「馬」に所収されている短歌と、『長野県文学全集 第4期 詩歌編 第2巻』p75に所収の短歌では表記が異なっており、『長野県文学全集』所収の短歌の出典は何かを知りたい。『白秋全集』には「アルス版全集 第4巻」と出典が記載あり。両書の歌の表記は以下のとおり。
旅こころ今日うら安し子を抱きて絵馬の馬など眺めまはりつ(白秋全集)
旅ごころ今日し安けし子を抱きて(以下は同文)(長野県文学全集)
- 回答
-
『長野県文学全集』の出典は『詩と音楽 第2巻6号』北原白秋・山田耕作主幹
アルス刊 1923年6月
- 回答プロセス
-
①『白秋全集 第5巻 詩集5』p300で「馬」を見る。質問の短歌があり、p301には「アルス版全集 第4巻」と記載あり。p663の後記には「馬」が、「詩と音楽」(大正12・6)に発表された「金粉の靄」5篇のうちの1つであると記載あり。
②『長野県文学全集 第4期 詩歌編 第2巻』p75で「馬」を見る。質問の短歌あり。p78に白秋の作品について解説があるが「馬」の出典については記載なし。
③国立国会図書館デジタルコレクションで『白秋全集 第4巻』(アルス 1931)と『詩と音楽 第2巻6号』(アルス 1923)をみる。『白秋全集 第5巻』(岩波書店)はアルス版『白秋全集 第4巻』p435と同表記で、『長野県文学全集』は『詩と音楽 第2巻6号』所収の「馬」と同表記であることを確認した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911)
- 参考資料
-
- 『長野県文学全集 第4期 詩歌編 第2巻』郷土出版社 1996[N980/24/4-2]
- 『白秋全集 第5巻 詩集5』岩波書店 1986[911.5/384/5]
- キーワード
-
- 北原白秋
- 馬
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000168848