レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/11/8
- 登録日時
- 2010/12/13 02:00
- 更新日時
- 2020/03/19 13:50
- 管理番号
- 京資-159
- 質問
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解決
堀川ごぼうは聚楽第の堀跡から自生したとの話があるが、そのことについて記述されている和古書があるかどうか知りたい。
- 回答
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堀川ごぼう自生について記述した和古書は見つからなかったが、堀川ごぼうについて記された資料として『雍州府志』と『本朝食鑑』を紹介した。
- 回答プロセス
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京都の伝統野菜関連の資料を調べるため、NDC626付近の書架をブラウジングした。
『現代にいきづく京の伝統野菜』と『京の伝統野菜と旬野菜』に、堀川ごぼうについての記述があり、聚楽第の堀に捨てられたごぼうが翌年に芽を出し、生育が始まったとされている。
これらの資料には、貞享3(1686)年刊の『雍州府志』が紹介されていて、ごぼうは八幡の名産としながらも江戸時代には北野、小山、堀川の産が良いと記述されている。
また、『京都蔬菜の来歴と栽培』には、元禄8(1694)年刊の『本朝食鑑』が紹介されており、産地は「鞍馬」と「八幡」が記述されている。
『京都蔬菜の来歴と栽培』によると、1694年の時点では、堀川付近はまだごぼうの産地ではなかったのではないかとされている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔬菜園芸 (626 9版)
- 参考資料
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- 『雍州府志』 黒川道祐[著] 貞享1序 9冊(1帙) (当館請求記号K0ワ/291.62/KU74)
- 『本朝食鑑』 人見必大著 元禄8 10冊 (当館請求記号和/324/8)
- 『現代にいきづく京の伝統野菜』 菊池昌治著 誠文堂新光社 2006 287p (当館請求記号K1/626/Ki24)
- 『京の伝統野菜と旬野菜』 高嶋四郎編著 京の伝統野菜保存ミッション編 トンボ出版 2003.6 151p (当館請求記号K0/626/Ta54)
- 『京都蔬菜の来歴と栽培』 杉本嘉美著 育種と農芸社 1947 106p (当館請求記号K1/626/Su38)
- キーワード
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- 堀川ごぼう
- 聚楽第
- 伝統野菜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000075091