山本弘（ひろむ）氏（1902～1984年）の人物像や経歴を調べている。以下のことについて知りたい。
(1) 戦時中松尾鉱山で技師を務めていた時に、鉱山側に鉱毒対策の必要性を訴えたが受け入れられず解雇された経緯について。
(2) 戦後は宮古高校に勤めながら岩手の自然観察を行い生物学者になった経緯について。

当館所蔵の山本弘について記載のある資料を紹介。

(1) 松尾鉱山の鉱毒問題について言及し解雇された経緯について

■ 山本自身の寄稿文掲載資料

・『東北産業　第2巻第5号』（合冊本）東北産業社 1947年
⇒p.9～14 「河川治水工事の癌　松尾鉱山の鉱毒」

・『雑文クラブ　第2巻第1号』（合冊本）雑文クラブ社　1950年
⇒p.50～51 「松尾鉱毒史（上）」

・『雑文クラブ　第2巻第3号』雑文クラブ社　1950年
※前掲資料（合冊本）
⇒p.26～27 「松尾鉱毒史（下）」

・『開発クラブ　第6巻第2号』（合冊本）開発クラブ　1953年
※「雑文クラブ」より改称
⇒p.51～52 「復るか、清流北上川」
　※鉱山側の鉱毒対策とそれに対する山本の考察

■ 山本について記載がある資料

・『よみがえる北上川　旧松尾鉱山坑廃水処理10年』
　岩手県商工労働部工業課∥編 金属鉱業事業団松尾管理事務所∥編
　旧松尾鉱山新中和処理事業10年史編集事務局 1993年
⇒p.132～135

・『涙橋で 松尾鉱山・ヤマ人たちの賦』三船剛由∥著　コスモヒルズ 1995年
⇒p.144～147 「清流の記憶」

・『近代日本社会発展史論』東敏雄∥編 丹野清秋∥編 ぺりかん社 1988年
⇒p.201～226 「松尾硫黄鉱山鉱毒害問題と山本弘」


(2) 鉱山技師から生物学者（鳥類学）になった経緯について

・『東北文庫　第7巻第7号』（合冊本）新岩手社　1952年
⇒p.28～29 「鳥は捕ろうか捕るまいか」

・『岩手県立博物館だより No.124』（合冊資料）岩手県立博物館　2010年
⇒p.2～3 「岩手県産鳥類目録の変遷」

・『一関地方の野鳥』 一関地方野鳥の会∥編集 一関プリント社出版部 2019年
⇒p.142～143 「一関で野鳥に惹かれた男たち」

・『耀く未来 株式会社一関プリント社創業60周年記念誌』一関プリント社出版部 2015年
⇒p.118 上記資料と同一内容掲載あり

※ みやこ百科事典 ミヤペディア（最終アクセス：2020.7.23）
　「山本弘」
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　TOP＞案内・宮古人物列伝＞教師＞山本弘（※名前は〝ひろし〟読みで登録）

【参考】
■ 山本の経歴のみ記載がある資料

・『岩手県姓氏歴史人物大辞典』角川書店 1988年
⇒p.356

・『岩手人名大鑑 1976』岩手日報社 1976年
⇒p.417

山本弘や松尾鉱山の鉱毒問題について記載のある資料と、山本自身が執筆した資料を確認。