レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月
- 登録日時
- 2010/02/25 11:33
- 更新日時
- 2013/01/21 17:37
- 管理番号
- 兵図00090
- 質問
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解決
南あわじ市福良湾内に「洲崎」という小島があり、福良湾を挟んで、洲崎の南東の対岸を「じゃのひれ(蛇の鰭)」という。この「洲崎」と「じゃのひれ」が、「その昔繋がっていたが、天正の地震によって切れてしまった」と『淡路草(あわじぐさ)』に記録されているが、これに関して、ほかに記述のある文献を紹介してほしい。
- 回答
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①『味地草』(小西友直・小西錦江 編/名著出版/1972)に、「洲崎 新羅巽の海中にあり 乾より巽に至て長三町餘艮より坤に至て幅壱町許 往昔は蛇の鰭につゞき(塩屋村に属す)けるが天正年中地震の時切れたり されど今海底浅くして是を修補せば港中大に静ならんと云」と記述あり。
②『淡路国名所図絵』(藤井彰民 著/1825年序の写本を謄写したもの)pに、「一説に天正年間地震の為に蛇鰭と洲崎の間きれて海に落入たりといふ」と記述あり。
③『淡路之誇 上巻』(片山滴園 編纂/実業之淡路社/1929.6)には、「此の洲は元阿萬村方面の蛇の鰭に続いて居たが天正年間の地震に中間部が陥没して、今の洲崎が残ったと云ふ説もある」と記述あり。
④『福良むかしむかし』(前田勝一 著/1991)には、「もともとは蛇の鰭と洲崎が地続きで、(略)天正とも、宝永とも 年代は、いろいろ説があるが、地震で切断されて現状になったという。」と記述あり。
- 回答プロセス
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『日本被害地震総覧 最新版』(宇佐美竜夫 著/東京大学出版会/2003.4)に、「天正大地震」についての詳細あり。
『淡路常磐草(あわじときわぐさ)』(当館では『重修淡路常磐草』(仲野安雄 著/臨川書店/1998.8明治20年刊の復刻))記述なし
『(淡路)堅磐草(あわじかきわぐさ)』(渡辺月石 著/臨川書店/2003.5)記述なし
- 事前調査事項
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『淡路草(あわじぐさ)』には、「その昔繋がっていたが、天正の地震によって切れてしまった」旨、記録されている。
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 地震学 (453 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 天正大地震
- 淡路
- 南あわじ市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000063980