レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月03日
- 登録日時
- 2021/09/03 08:36
- 更新日時
- 2023/01/25 15:32
- 提供館
- 京都市図書館 (2210023)
- 管理番号
- 右中-郷土-149
- 質問
-
解決
なぜ京都が軟式野球発祥の地と言われるのか知りたい。
- 回答
-
京都が軟式野球の発祥の地と言われるのは,軟式野球ボール開発やルール制定に携わったことからです。【資料1~6】
小学校教員で京都師範学校野球部のOBであった糸井浅次郎らで構成されるグループが“京都少年野球研究会”を発足し,少年野球のルール制定が行われました。その中の一人に文具商を営む鈴鹿栄がおり,ボールの研究製作に取り組みました。【資料1・2・5】
大正8年(1919年)ゴム製のボールがいくつか考案され,その中の一つが「毎日子供が健康に遊ぶよう」にと“毎日ボール”と命名されました。【資料3~5】
この“毎日ボール”を使った京都市小学校野球大会が京都市第二高等小学校で初めて開催され,全国大会も行われました。
大正9年(1920年)には公式球として採用され,大正15年(1926年)には全国1700チームが大会予選に参加するほどに普及していきました。【資料1・5・6】
- 回答プロセス
-
●“少年野球”,“軟式野球”,“野球史”をキーワードに京都市図書館の所蔵を検索・・・【資料1】
●“軟式野球”をオンラインデータベース「JapanKnowledge Lib」で検索・・・【資料2】
●“軟式野球 京都”などをキーワードにGoogleブックスを検索・・・【資料3】
●“京都 発祥”などをキーワードに京都市図書館の所蔵を検索・・・【資料4・5】
●【資料5】に鈴鹿栄が「元・成徳小学校のそばで店を営んでいた」とあることから,京都市立成徳小学校の学校史を確認・・・【資料6】
- 事前調査事項
- NDC
-
- 球技 (783)
- 日本 (281)
- 社会教育 (379)
- 参考資料
-
- 【資料1】『軟式野球史』(全日本軟式野球連盟/編 ベースボール・マガジン社 1976)p11~17“軟式野球のはじまり”
-
【資料2】『日本大百科全書』“軟式野球”【データベース】
オンラインデータベース「JapanKnowledge Lib」(最終確認2021年11月5日) - 【資料3】『白球礼讃』(平出 隆/著 岩波書店 1989)p110~128“幻の軟式ボールを求めて”
- 【資料4】『発明の京都』(京都発明協会/編 発明協会支部京都発明協会 1956)p102~109“軟式野球産みの親”
- 【資料5】『それは京都ではじまった』(黒田 正子/著 光村推古書院 2005)p151~154“軟式野球ボール”
- 【資料6】『閉校記念誌 成徳』(京都市教育委員会/編 京都市教育委員会 2009)p30~31“軟式野球発祥の地”
- キーワード
-
- 軟式野球
- 少年野球
- 野球史
- 野球ボール
- 野球ルール
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000304200