レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年12月30日
- 登録日時
- 2022/12/30 16:31
- 更新日時
- 2023/02/08 12:01
- 管理番号
- いわき総合-一般375
- 質問
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解決
源義経のお墓は平泉にあるのか。奥さんの静御前と一緒に供養されているのか。それらがわかる資料はあるか。
- 回答
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1、義経のお墓について
・お墓を証明する記述は見つかりませんでしたが、関連する資料は下記のとおりです。
【資料1】『日本古代中世人名辞典』 吉川弘文館
・源義経(1159-1189)鎌倉時代前期の武将。兄頼朝と共に平家一族を潰滅させた。後に兄頼朝と不和になり、衣川の館(岩手県西磐井群平泉町)で藤原泰衡に襲撃されて、妻子とともに生涯を終えた。現在、館跡には天和三年(1683)に伊達綱村(仙台藩四代藩主)の建立した祠堂が立つ。また、神奈川県藤沢市の白旗神社は、義経の首級を埋めた地と伝えられ、義経を祭神とする。p950-951
【資料2】『源義経』 近藤好和 ミネルヴァ書房
・鎌倉時代末期に幕府によって編纂された『吾妻鏡』や京都の公家の漢文日記で九条兼実(かねざね)『玉葉(ぎょくよう)』を中心に義経の生涯を辿っている。
義経死亡の状況とその首が鎌倉に持参された状況。 P240-241
【資料3】『全譯吾妻鏡 第2巻』 新人物往来社
・義経、泰衡に襲はれ自殺す 文治五(1189)年閏四月三十日条 p83
・泰衡の使者、義経の首を持参す 文治五(1189)年六月十三日条 p90
【資料4】『義経と源平合戦を旅する』 産業編集センター
・義経と関わりのあった京都の鞍馬寺、平泉付近、鎌倉付近の史跡を紹介。
【資料5】『英雄の最期と墓所の事典』 柏書房 p51
2、静御前について
・お墓を証明する記述は見つかりませんでしたが、関連する資料は下記のとおりです。
【資料1】 『日本古代中世人名辞典』
・静御前は源義経の妾、白拍子。文治二年(1186)に鎌倉を去った後の消息は不明。
・後世、『義経紀』(軍記物語)、能や浄瑠璃などによって人々に広く知られた。p445
【資料2】 『源義経』
・川越重頼の娘が義経と婚姻のため、上洛。正妻、のちに義経とともに自害。P152
・文治二年(1186)鎌倉での静御前 p219-221
【資料6】『全譯吾妻鏡 第2巻』
・河越重頼女、義経に嫁するため上洛す 元暦元年(1184)九月十四日条 p172
・静親子帰洛す 文治二年(1186)九月十六日条 p320
【資料7】『源義経の生涯』(新人物往来社 2005)
・静御前の墓碑といわれるものは、埼玉県など各地に伝えられている。 P174
- 回答プロセス
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歴史上の人物なので、書架の281(日本の列伝)をブラウジングし、まず、【資料1】 『日本古代中世人名辞典』で「源義経」と「静御前」を調査し、【資料5】 『英雄の最期と墓所の事典』を見つけた。次に.289.1(日本人の伝記)で「源義経」に関わる本を探した。2005年の大河ドラマで「義経」が放送されたため、出版物が多く、その中から参考文献が明記されている【資料2】『源義経』を選び、対応する事項について『全譯吾妻鏡』で調べた。また、義経関係の史跡を紹介した本は、当館で所蔵する最新の資料【資料4】『義経と源平合戦を旅する』にした。静御前の墓碑についての記述は見当たらなかったが、【資料7】『源義経の生涯』に紹介されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210)
- 日本 (281)
- 個人伝記 (289)
- 参考資料
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平野邦雄, 瀬野精一郎 編 , 平野, 邦雄, 1923-2014 , 瀬野, 精一郎, 1931-. 日本古代中世人名辞典. 吉川弘文館, 2006.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008348108-00 , ISBN 4642014349 (R-281.0-ニ) -
近藤好和 著 , 近藤, 好和, 1957-. 源義経 : 後代の佳名を胎す者か. ミネルヴァ書房, 2005. (ミネルヴァ日本評伝選)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007904094-00 , ISBN 4623044750 (289.1-ミナ) -
貴志正造 訳注 , 永原慶二 監修 , 貴志, 正造, 1918-1980 , 永原, 慶二, 1922-2004. 全譯吾妻鏡 第2巻 (自巻第八(文治四年)/至巻第十六(正治二年)) 新版. 新人物往来社, 2011.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023159443-00 , ISBN 9784404041067 (210.4-ア-2) -
義経と源平合戦を旅する. 産業編集センター, 2018. (大人の学び旅 ; 6)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028848236-00 , ISBN 9784863111837 (289.1-ミナ) -
かみゆ歴史編集部, 柏書房編集部 編 , かみゆ , 柏書房株式会社. 英雄の最期と墓所の事典. 柏書房, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027104950-00 , ISBN 9784760146932 (R-281.0-エ) -
貴志正造 訳注 , 永原慶二 監修 , 貴志, 正造, 1918-1980 , 永原, 慶二, 1922-2004. 全譯吾妻鏡 第1巻 (自巻第一(治承四年)/至巻第七(文治三年)) 新版. 新人物往来社, 2011.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023159442-00 , ISBN 9784404041050 (210.4-ア-1) -
源義経の生涯. 新人物往来社, 2004. (別冊歴史読本, 第29巻30号 ; No.692)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I004626357-00 , ISBN 4404030983 (289.1-ミナ)
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平野邦雄, 瀬野精一郎 編 , 平野, 邦雄, 1923-2014 , 瀬野, 精一郎, 1931-. 日本古代中世人名辞典. 吉川弘文館, 2006.
- キーワード
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- 源義経
- 静御前
- 吾妻鏡
- 平泉
- 藤沢
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000326601