このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000148890
提供館
(Library)
さいたま市立中央図書館 (2210012)管理番号
(Control number)
中央-1-00688
事例作成日
(Creation date)
2014年1月10日登録日時
(Registration date)
2014年02月05日 14時07分更新日時
(Last update)
2014年02月24日 11時09分
質問
(Question)
埼玉県にある金鑽神社を、倭人の国の一つであった「華奴蘇奴(かぬそぬ)国」の中心地とする説(山田説)があるらしい。その山田説について知りたい。また、『日本三大実録』で金鑽神社について記述してある部分があるという。それに関する資料も見たい。
回答
(Answer)
【回答】
【1】山田孝雄氏の華奴蘇奴国に関する記述について
①『考古学雑誌』12巻10号 p610~621 「狗那国考(三)古代東国文化の中心」山田孝雄 (埼玉県立図書館所蔵・禁退出資料)
 P619 15行目 に、「華奴蘇奴國は武蔵國なる金鑽神社の名稱と何等の縁故あるべしと思はる」との記述あり。

 また、この山田氏の説については、以下②~④でも触れられている。
②『邪馬台の美姫』青木 慶一/[著] 毎日新聞社 1972 
P93~95 「山田説では埼玉県児玉郡神川村の金鑽神社と見る。」という記述あり。他に内藤説(遠江国磐田市鹿苑神社)という説も挙げているが、「金鑽神社付近を統治中心とする地域であろう」としており、この本では金鑽神社付近が華奴蘇奴国という判定をしている。

③『邪馬台国の研究』重松 明久/著 白陵社 1970 (埼玉県立図書館所蔵)
P5 「山田孝雄氏も、大和説の立場から、卑弥呼支配下の小国の比定を試みた。(略) 華奴蘇奴国は武蔵の金鑽神社…」との記述あり。


④『「倭人語」の解読』安本 美典/著 勉誠出版  2003.6 
P247~249 「華奴蘇奴国」は吉野ヶ里の地 
 埼玉のことや山田説については触れていない。
P273の表 華奴蘇奴 「山田孝雄氏は、武蔵の国の「金鑽神社」の地にあてる。」との記述あり。

また、山田氏の名前は登場しないが、華奴蘇奴国と金鑽神社の関係について、
⑤『本庄市史 通史編 1』本庄市史編集室/編集 本庄市 1986 (中央・大宮図書館所蔵・館内用禁退出資料)
P292 で華奴蘇奴国について「邪馬台国の所在地とともに、これらの国々がどこに所在していたのか、いろいろな説がたてられているが、この「華奴蘚奴国」が神川村の金鑽神社を中心とする地域ではないかと推定する説がある。これは、邪馬台国大和説を前提とした考え方で、古代のカヌソヌは現在のカンサナで、近くには神流川が流れていることなどを根拠としたもので、現在に残った地名の国語学的見地からの説である」との記述がある。

【2】日本三大実録の記述について
⑥『國史大系 第4卷 日本三代實録』黒板 勝美/編輯 吉川弘文館  2007.6
 P93 2行目 武蔵國正六位上金佐奈神列於官社
 P94 12行目 武蔵國正六位上金佐奈神従五位下 と記されている。

⑦『金鑽神社 神川 さきたま文庫』岡本 一雄/文 さきたま出版会  2003.4
p4に『日本三大実録』からの引用あり。山田説については触れていない。

⑧『日本の神々 11 神社と聖地 関東』 谷川 健一/編 白水社 1984.12 
P26~31 金鑽神社
P26「『三大実録』貞観四年(八六二)六月四日の条には「武蔵国正六位上金佐奈神を官社に列す」とあり、同年八月六日の条には従五位下を授けられたとある。」とある。山田説については触れていない。

【3】金鑽神社古墳について
⑨『埼玉の古墳 児玉』塩野 博/著 さきたま出版会 2004.9 
P395~399 金鑽神社古墳
金鑽神社古墳についての記述あり。華奴蘇奴国については触れていない。
回答プロセス
(Answering process)
・図書館業務端末で「金鑽神社」で検索→⑦『金鑽神社 神川 さきたま文庫』がヒット。
・検索エンジンで「金鑽神社」で検索→ウィキペディアの「金鑽神社」のページがヒット。出典・参考文献として挙げられていた②『邪馬台の美姫』、⑤『本庄市史 通史編 1』、⑧『日本の神々 11 神社と聖地 関東』の内容を確認する。
・google ブックスで「華奴蘇奴国」で検索→④『「倭人語」の解読』がヒット。
・検索エンジンで検索していると、山田説を唱えた人物の名は山田孝雄であるという情報が得られた。引き続きインターネットで「山田孝雄」「華奴蘇奴」で検索。山田孝雄氏の「狗奴国孝」が、考古学雑誌第十二巻に載っているとしているサイトがあった。①『考古学雑誌』12巻を市外の図書館から取り寄せて確認したところ、12巻10号に記載があった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
神社.神職  (175)
関東地方  (213)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
カナサナ
カヌソヌ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000148890解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!