レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/01/23
- 登録日時
- 2005/05/19 02:12
- 更新日時
- 2007/02/18 13:48
- 管理番号
- 都立図事-2004003826
- 質問
-
東京23区の公共図書館は司書採用制度がなく、一般職と同じ採用だが、なぜ専門職採用されなかったのか。心理職等の他の職種とはどこが違ったのか。その根拠となる文献、資料を探している。
- 回答
-
東京23区の公共図書館の司書職員採用については、過去に2回ほど大きく課題として取り上げられたことがある。
1回は1960年代後半、東京都公立図書館長協議会の「都区立図書館の司書職制度確立に関わる要望」をめぐるもの。このときの資料としては、「◎図書」として列記した3冊が参考になる。
もう1回は、1996年特別区での司書の職名廃止をめぐってのもの。この問題については、「◎雑誌記事」検索により参考資料を見つけることができる。
◎図書
資料1:「第3部 司書職制度要求運動の現実」(p.141-219)あり。巻末の参考文献がかなり詳しい。
資料2:資料1の内容を検証。同時代の図書館を生きた者として、別の角度から当時の状況と考えを述べている。
資料3:「第7章 図書館発展への萌芽期」の「2.都立図書館と区市立図書館との関係」(p.204-212)に司書職制度確立の運動をめぐる1960年代の経緯が記載されている。
◎雑誌記事
雑誌記事は、国立国会図書館の蔵書検索・申込システム「NDL-OPAC」
(http://opac.ndl.go.jp/ )や、当館所蔵のCD-ROM(資料4、5)などで検索できることを案内した。
例えば、<司書>、<制度>、<図書館>等のキーワードを組み合わせて検索すると、『図書館雑誌』、『みんなの図書館』等を中心に、関連記事がヒットする。
例) 『みんなの図書館』 234号 (1996.10)
特集:「司書職はいらないの!? 東京23区の無責任人事」
※2001以降はWeb版の「BIBLIS for Web」(http://pinakes.soc.toyo.ac.jp/biblis/)で検索が可能。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 図書館経営・管理 (013 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】 図書館運動は何を残したか : 図書館員の専門性 / 薬袋秀樹∥著 / 勁草書房 , 2001.5 /013.1/5005/2001
- 【資料2】 大沢正雄六十年代の東京の図書館を語る : 薬袋秀樹著『図書館運動は何を残したか』をめぐって / 大沢正雄∥著 / 図書館問題研究会東京支部 , 2003.7 /013.1/5010/2003
- 【資料3】 東京の図書館百年の歩み / 佐藤政孝∥著 / 泰流社 , 1996.6 /0162/3126/96
- 【資料4】 図書館雑誌総索引 [ 電子資料 ] : CD-ROM版 / 日本図書館協会∥[編] / 日本図書館協会 , [1996] PR/010.5/5001/1995
- 【資料5】 図書館情報学文献目録 [ 電子資料 ] : BIBLIS2 1991-2000 / 日本図書館情報学会文献目録委員会∥データベース/検索システム開発 / 日本図書館情報学会 , c2003 PR/010.3/5005/2000
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000021690