レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/08/11
- 登録日時
- 2020/03/26 00:30
- 更新日時
- 2021/01/13 14:43
- 管理番号
- 茨城-2019-121
- 質問
-
解決
1.30~40年前からうつ病が増えているようだが,具体的な患者数はどれ程なのか。年次推移や総数などわかるとよい。
2.国・行政・医療機関などで,対策としてどんなことが中心になっているのか(例えば薬物治療が中心なのか,それとも別のものなのか。積極的に行なっている対策とは)。県別・県内の違いまでわかるとよい。
3.うつ病は増える一方のようだが,県別・県内の地域によって増減に差はあるのか(その差があるとするならば,そこに何か原因があるのではないか)。
- 回答
-
(1)<みんなのメンタルヘルス総合サイト>(厚生労働省)HPより
「国の政策と方向性」→「こころの健康対策~うつ病~」→「うつ病対策について」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/nation/dyp.html【HP確認日:2019年8月9日】
厚生労働省のHPで,下記の項目による国の政策と方向性が説明されています。
・こころの健康対策~うつ病~
厚生労働省が行っている「患者調査」による傾向が記載されています。平成8・11・14・17・20・23(H23年の調査では宮城県の一部と福島県を除いている)の「気分障害患者数の推移」がグラフと数字で示されています。
・こころの健康づくり
・早期発見
・うつ病にかかったときの治療や支援
認知行動療法について取り上げています。
【補足】
「気分障害患者数の推移」
→「気分[感情]障害(F30~39)」の「総患者数」のうち傷病基本分類でF32・F33にあたるものを「うつ病患者」として数えています。報告書(冊子)非掲載のデータです。
(2)『自殺対策白書 平成30年版』(厚生労働省/編集,日経印刷,2018)
国の自殺対策の一部に,うつ病への取組が盛り込まれています。
第3章 平成29年度の自殺対策の実施状況
2.国民一人ひとりの気づきと見守りを促す取組
p.84(4)うつ病等についての普及啓発の推進
3.自殺総合対策の推進に資する調査研究等を推進する取組
p.89(6)うつ病等の精神疾患の病態解明,治療法の開発及び地域の継続的ケアシステムの開発につながる学際的研究
4.自殺対策に係る人材の確保、養成及び資質の向上を図る取組
p.90(3)かかりつけの医師等の自殺リスク評価及び対応技術等に関する資質の向上
p.91(5)地域保健スタッフや産業保険スタッフの資質の向上
6.適切な精神保健医療福祉サービスを受けられるようにする取組
p.98(1)精神科医療,保健,福祉等の各施策の連動性の向上
(2)精神保健医療福祉サービスを担う人材の養成など精神科医療体制の充実
p.99(6)うつ等のスクリーニングの実施
(3)『茨城県自殺対策計画 平成31年』(茨城県HPより)【HP確認日:2019年8月9日】
ホーム > 茨城で暮らす > 福祉・子育て > いばらきの障害福祉政策 > 障害福祉施策の計画について > 茨城県自殺対策計画の策定
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/shofuku/seishin/plan2019/plansakutei.html
県の自殺対策の一部に,うつ病への取組が盛り込まれています。
第5章 基本施策
3 自殺対策を支える人材の育成
(5)さまざまな職種を対象とする心の健康づくりや自殺対策に関する研修等
p.23 ア 精神保健医療福祉サービスを担う人材の養成など精神科医療体制の充実
イ かかりつけの医師の対応技術に関する資質の向上
5 様々な「生きる支援」の推進
(3)精神保健医療対策
p.30 保健所や精神保健福祉センターでの対応が記載されています。
(4)自殺未遂者当への支援
p.31 エ 医療と地域の連携推進による包括的な未遂者支援の強化
(6)妊産婦への支援 p.32
第6章 重点施策
1 高齢者対策の推進
p.35 【今後の方向性】
(2)要介護者に対する支援
p.36 (3)高齢者の健康不安に対する支援
ア うつ・認知症等の精神的な健康不安に対する支援
(4)『患者調査 平成26年下巻 都道府県・二次医療圏編』
(厚生労働省大臣官房統計情報部/編 厚生労働統計協会 2016)
第9表 推計患者数(患者住所地)入院-外来・県内-県外×傷病分類×都道府県別
p.224-255 (茨城県はp.229)
その年の都道府県別及び傷病分類別の推計患者数が,「入院・外来」・「県内・県外(患者住所地)」に分けて記載されています。「うつ病」は,平成8年から「Ⅴ 精神及び行動の障害」の中に「気分[感情]障害(躁うつ病を含む)」として項目化されています(平成23年は宮城県の石巻医療圏,気仙沼医療圏及び福島圏を除いた数値)。平成8年以降は平成11・14・17・20・23・26年を所蔵しております(平成8のみ第7表)。
なお,地域によっての増減の差などを確認できる資料はございませんでした。
- 回答プロセス
-
政府統計を確認。
×「厚生労働白書 平成29年版」(厚生労働省/編 日経印刷 2017)
×「我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況 平成29年度」(厚生労働省 [2018])
×「過労死等防止対策白書 平成29年版」(厚生労働省/編集 正陽文庫 2017)
雑誌記事で関連記事を確認。
×「厚生労働 2018年08月号」
×「厚生労働 2018年03月号」
×「厚生労働 2018年02月号」
×「厚生労働 2017年11月号」
レファ協で関連事例により参考資料参照。
厚生労働省HPを確認。
e-stat(政府統計の総合窓口)で関連事項を確認。
茨城県HPを確認。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
-
-
自殺対策白書 平成30年版 厚生労働省/編集 日経印刷
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I086033105-00(当館請求記号:R368.3/ジサ/2018) -
患者調査 平成26年 下巻 厚生労働省大臣官房統計情報部/編 厚生労働統計協会
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I070061575-00(当館請求記号:R490.5/カン/2014-2)
-
自殺対策白書 平成30年版 厚生労働省/編集 日経印刷
- キーワード
-
- うつ病(ウツビョウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000279552