レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月15日
- 登録日時
- 2016/12/15 19:54
- 更新日時
- 2016/12/15 19:58
- 管理番号
- 115
- 質問
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現尼崎市域の伝統食と言える料理や食材にどういうものがあるか、調べたい。
- 回答
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現尼崎市域には、かつては地域性を反映したさまざまな伝統食料理・食材があったものと思われます。たとえば市域南東部の小田地区と神崎川の歴史的な関わりを記録した『ふるさと-神崎川と小田』には、神崎川で採れるジャコ(雑魚、さまざまな小魚)と大豆、昆布を使ったジャコ豆という料理をはじめ、地域性豊かな料理のいくつかが紹介されています。
しかしながら、明治期以降都市化が進み、九州・沖縄地方や四国地方をはじめ西日本各地から多くの人口が流入した現尼崎市域では、各地方出身者のコミュニティを反映した郷土料理や食材を提供する店がある一方で、『ふるさと-神崎川と小田』が紹介するような地域に伝わる伝統的な料理・食材は消えていったものと思われます。
そうしたなか、いまに伝わる伝統食材と言えるのが、魚のすり身を加工した蒲鉾、あるいはすり身を揚げた"天ぷら"です。かつて漁港であり魚の集散地として栄えた尼崎地域の歴史的特徴を反映した食品であり、市域のうち中央地区の歴史を綴った『ふるさと「尼崎」のあゆみ-写真が語るあまがさき-』や、現代の尼崎の名品を紹介する『メイドインアマガサキカタログ』などが、いまに続く食材としての特徴や老舗の店舗などを紹介しています。
- 回答プロセス
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1 蒲鉾や、魚のすり身を揚げた"天ぷら"を紹介する文献
◆『ふるさと「尼崎」のあゆみ-写真が語るあまがさき-』(本庁地域写真集刊行実行委員会,1994)
p123「カマボコ」に、尼崎市域のうち本庁地区(現中央地区)界隈の老舗店舗などを紹介している。
◆『メイドインアマガサキカタログ』(尼崎中央三和出屋敷商業地区まちづくり協議会,2003)
尼崎を代表する製品のひとつとして、メイドインアマガサキコンペのグランプリを受賞した"天ぷら"(揚げ蒲鉾)の老舗「尼崎枡千」を取り上げ、「ねりもの街・尼崎」の歴史を解説している。
2 小田地区の生活史と神崎川の関わりについて記録する文献
◆『ふるさと-神崎川と小田』(同発刊実行委員会,1995)
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 参考資料
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本庁地域写真集刊行実行委員会 編 , 本庁地域写真集刊行実行委員会. ふるさと「尼崎」のあゆみ : 写真が語るあまがさき. 本庁地域写真集刊行実行委員会, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I046170684-00 (当館請求記号 219/A/ホ) - メイドインアマガサキカタログ. 尼崎中央三和出屋敷商業地区まちづくり協議会, 2003. (当館請求記号 675.6/A/ア)
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『ふるさと』発刊専門部会 編. ふるさと : 神崎川と小田. 『ふるさと』発刊実行委員会, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002539823-00 (当館請求記号 219/A/フ)
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本庁地域写真集刊行実行委員会 編 , 本庁地域写真集刊行実行委員会. ふるさと「尼崎」のあゆみ : 写真が語るあまがさき. 本庁地域写真集刊行実行委員会, 1994.
- キーワード
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- 伝統食
- 蒲鉾
- 天ぷら
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000203304