レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月06日
- 登録日時
- 2016/06/06 18:56
- 更新日時
- 2016/12/21 17:58
- 管理番号
- 20160606-1
- 質問
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解決
書簡に用いられた用紙(色変わりの用紙を継いだ巻紙)は、書誌学上、どう表記されるのか知りたい。
- 回答
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以下の辞典、雑誌論文に記載があった。
<辞典>
井上宗雄 [ほか] 編著 『日本古典籍書誌学辞典』岩波書店 , 1999.3 本館請求記号:020.33 - N71
「料紙」p.600 「文字を書き絵画を書いたりするのに用いる紙。用紙と同じ。」
「色変わり料紙」p.43
「染め紙」p.360 「染めた紙、色紙」
「継ぎ紙(つぎがみ)」 p.397 「料紙を何枚jも横に長く継ぎ合わせたもの(略)色や模様の違った紙を継いだものもある。(略)書簡などは継ぎ紙のままのものが多い。」
「巻紙(まきがみ)」p.534 「美濃判の(略)半折の部分を切り離して、その半切の紙を横に長く継ぎ合わせて巻紙とした。用途は手紙が最も多いが、他にも広く文書や絵など自由に用いた。」
井垣清明 [ほか] 編著『書の総合事典』柏書房 , 2010.11 本館請求記号:728.036 - Sh96
p.565 「から紙や染め紙に手を加え、糊でつなぎ合わせたのが『継紙』」と記載されていた。
コトバンク(『大辞林』第3版)
つぎがみ【継ぎ紙・継紙】
「料紙装飾の一技法。色や質の異なった二種以上の紙を継ぎ合わせて一枚の料紙としたもの。切り継ぎ・破り継ぎ・重ね継ぎなどがある。ぞくし。」
https://kotobank.jp/word/%E7%B6%99%E3%81%8E%E7%B4%99%E3%83%BB%E7%B6%99%E7%B4%99-330433#E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.9E.97.20.E7.AC.AC.E4.B8.89.E7.89.88 (2016/06/07 確認)
<雑誌論文の記載>
林 宏一ほか「渡邉滋あて坪井正五郎書簡一覧 : 二代目校長渡邉滋と坪井正五郎」東京家政大学博物館紀要 = Bulletin of Tokyo Kasei University Museum 2014-02 No.19, p.165-187
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005626654/
http://ir.tokyo-kasei.ac.jp/metadb/up/kasei/2014_h_0011.pdf (2016/06/06 確認)
p.168「二代目校長渡邉滋あて坪井正五郎書簡一覧」に、「巻紙(3紙紙継)」などの記載あり。
林 宏一 「≪資料紹介≫校祖渡邉辰五郎翁の書簡」東京家政大学博物館紀要 2011-02-25 No.16,p.185-198
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008506992/
http://ci.nii.ac.jp/els/110008506992.pdf?id=ART0009702148&type=pdf&lang=en&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1465204955&cp= (2016/06/06 確認)
p.185 「巻紙仕立て (略) 三紙紙継 一紙」の記載あり。
参考:正倉院御物「色麻紙」
http://shosoin.kunaicho.go.jp/ja-JP/Treasure?id=0000011925 (2016/06/06 確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書.書誌学 (020)
- 書.書道 (728)
- 参考資料
- キーワード
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- 巻紙
- 継紙
- 料紙
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 書誌的事項調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000193024