レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月23日
- 登録日時
- 2013/11/04 14:21
- 更新日時
- 2013/11/04 14:25
- 管理番号
- いわき総合-地域188
- 質問
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解決
第2次世界大戦末期、アメリカ本土の直接攻撃を目的に打ち上げられた「風船爆弾」の勿来基地の位置についての所蔵資料調査依頼。
- 回答
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当館所蔵の当該資料について調査した結果、下記資料に「風船爆弾基地」の位置図および当時の「基地配置予想図」を確認し、回答した。
「風船爆弾」とは、第2次世界大戦末期(昭和19年11月初旬~翌20年4月初旬)アメリカ本土を直接攻撃する「フ号作戦」のために、研究・製造された秘密兵器である。
手漉き和紙をコンニャク糊で何層に貼りあわせた気球に爆弾・焼夷弾を吊るし、偏西風(ジェット気流)にのせ最高時速300kmの速度で、アメリカ本土到達には約50時間を要したとされる。
気球の直径は約10m、全体の重さは180kgを計り、35kgの爆弾を搭載していた。
放球基地は全国で3箇所設置され、
①茨城県大津(現北茨城市長浜)に司令部・第1大隊
②千葉県一宮(現千葉県一宮町)に第2大隊
③福島県勿来(現いわき市勿来町)に第3大隊が置かれ、前述の5ヶ月間に合計約9,300発の風船爆弾が、アメリカ本土に向け放球されたとされる。
- 回答プロセス
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当館所蔵資料の調査
【資料①】『フ号作戦と勿来 –風船爆弾の記憶-』:「風船爆弾」に関する、」フ号作戦関係者、地元の目撃証言、勿来基地跡図等の記述を認める。
【資料②】『戦争と勿来 第4集』P21~31:「フ号作戦」に従事した軍人、勿来基地近隣住民の当時の体験記・目撃証言、基地配置予想図等の記述を認める。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 第2次世界大戦
- 風船爆弾
- フ号作戦
- 勿来基地
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000140008