レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/12/22
- 登録日時
- 2011/12/24 02:00
- 更新日時
- 2011/12/24 19:38
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-110088
- 質問
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解決
波多野太郎『老子道徳経研究』(国書刊行会 1979)の本文は「漢文」で記述されている。これを和訳した資料(特にpp.412-416(第七十章)の部分)を読みたい。
- 回答
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1 「老子道徳経」について
「老子道徳経」,いわゆる「道徳経」は,「老子」の異称とされています。
下記資料に記載があります。
資料1 近藤春雄『中国学芸大事典』大修館書店, 1978【222/1980.1/R】
p.605
「【道徳経】書名。老子の異称。周の老耼(ろうたん)の著といわれる。老子の根本思想である道およびその作用である徳を述べているのでその名がある。上下二篇五千言といわれ,上篇は道に始まり,下篇は上徳に始まっているので,河上公本では上篇を道経,下篇を徳経と称している。(以下省略)」
p.849
「【老子】 (1)老耼(ろうたん)をいう。 (2)老萊子(ろうらいし)をいう。 (3)書名。道家の祖,老耼の撰と伝えられる。大道上徳を説くところから老子道徳経,また単に道徳経といわれ,字数が五千余字あるところから老子五千言といわれる。(以下省略)」
2 「老子」の日本語訳資料について
当館にある「老子」の日本語訳資料として,以下をご案内します。
資料2 『武内義雄全集 第5巻』老子篇. 角川書店, 1978【122/タ1-2/5】
pp.259-393に「老子の研究(下)道徳経析義」があり,pp.381-382に第七十章の攷異が掲載されています。
資料3 阿部吉雄[ほか] 『新釈漢文大系 7 老子 荘子 上』明治書院, 1966(新釈漢文大系;7)【928/シ1/7】
pp.116-117に「知難第七十」の題意,漢文,読み,通釈,語釈が掲載されています。
資料4 渡辺雅之編『老子』明治書院, 1996(新書漢文大系;2)【124.22/ロウ967】
pp.209-211に「知難第七十」の本文(読み下し),解釈,背景が掲載されています。
資料5 任継愈訳注. 坂出祥伸. 武田秀夫訳『老子訳注』東方書店, 1994【124.22/ロウ949】
pp.205-206に第七十章の意訳,読み下し文,校注,訳者補注,解説が掲載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 先秦思想.諸子百家 (124 9版)
- 参考資料
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- 中国学芸大事典. 近藤 春雄/著. 大修館書店, 1978【222/1980.1/R】
- 武内義雄全集 第5巻. 武内 義雄/著. 角川書店, 1980【122/タ1-2/5】
- 新釈漢文大系 7. . 明治書院, 1978【928/シ1/7】
- 老子. 老子/[著] 阿部 吉雄/[訳]著. 明治書院, 1996.7【124.22/ロウ1996.7】
- 老子訳注. 老子/[著] 任 継愈/訳注. 東方書店, 1994.9【124.22/ロウ1994.9】
- キーワード
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- 老子
- 道徳経
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000098919