レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/10/16
- 登録日時
- 2014/03/30 00:30
- 更新日時
- 2014/03/30 00:30
- 管理番号
- 参調 13-0210
- 質問
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解決
詩人の荒川洋治氏が詩壇を批評した言葉で「IQ高官」というのがあり、それについて知りたい。
1979年に『現代詩手帖』に発表され、その後『アイキューの淵より』というエッセイ集にのっているらしい。
道立図書館所蔵の『現代詩手帖』1979年4月第22巻4号p88~92の文章は「IQ批判」について書かれているか。
- 回答
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「IQ高官」の意味としては、
「荒川洋治」(2006年に「萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館」で開催された展覧会の図録)の36p「ヒット・フレーズ」に
「IQ高官:詩論「アイ・キューの淵より」(現代詩手帖1979.4)に登場。当時政界をにぎわせた「灰色高官」にちなむ造語。井坂洋子、伊藤比呂美ら新人の詩にいちはやく注目するこの詩論は、硬直化した「学識の詩」に異議を唱えるもの。このキー・ワードはしばらく、詩の世界でさかんに使われた。」とある。
また、まえがきの部分に「学識詩人を批判する呼称「IQ高官」や…」という一文がある。
当館所蔵『現代詩手帖』第22巻4号(1979年4月)掲載「アイ・キューの淵より」には、
「…戦後詩の先行世代のIQ高官たちがさかだちしても書けないような…」という一文にのみ、「IQ高官」という言葉がでてきている。
「IQ高官」の言葉の意味がはっきりと書かれているわけではないが、内容から、前橋文学館の展覧会カタログに掲載されているような「(IQが高い)学識詩人を批判する」言葉であると考えられる。
なお、前橋文学館の展覧会カタログに掲載されている「ヒット・フレーズ」は、「彼方社編『荒川洋治ブック』(1994)の「荒川洋治のヒット・フレーズ」より抜粋、再編した」とある。
元になった『荒川洋治ブック』に、もう少し詳しい経緯が掲載されているかもしれない。
『荒川洋治ブック』は当館所蔵なし。道内の所蔵館を紹介。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 7版)
- 参考資料
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- 1 荒川洋治 萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館?編集 萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館 2006.8 911.52/A
- キーワード
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- 荒川洋治
- IQ高官
- 詩壇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000151567