レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/07/05
- 登録日時
- 2019/03/27 00:30
- 更新日時
- 2019/03/27 15:34
- 管理番号
- 茨城-2018-093
- 質問
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解決
長久保赤水の「新刻日本輿地路程全図 」の改版の際の値段について書かれた赤水の書簡が茨城県立図書館にあると聞いた。どの資料か。
- 回答
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「長久保赤水書簡(断簡)」8通のうちの一つ(左上1通目)に,『地図史通論』p.268に記載のある「此度日本輿地郡分図・・・」の部分あり。
同書で続いて解説されている「立原甚五郎宛書簡」については,茨城県立歴史館にある「(長久保赤水書状)〔郡分図素摺遣す儀につき〕」(立原家文書10-5)があたります。 【2018/07/11確認】
翻刻は,長久保光明著「長久保源五兵衛から立原甚五郎様宛の書簡1(水戸市立原善重氏所持) 」(『郷土文化第30号』所収)p.111-112。
【2018/07/18追記】
『長久保赤水書簡集 続』(横山 功/著,〔横山功〕,2012)p.257-258にも翻刻掲載あり。
- 回答プロセス
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(1)『長久保赤水書簡集』(翻刻3冊,現代語訳2冊)の「茨城県立図書館所蔵」文書を確認→該当資料なし
続:No.28~38,40
続続:No.79
(2)質問者より,馬場章氏の論文で東京大学出版会発行の図書に書いてあったとの情報を受けて,当館所蔵資料を確認。
「地図の書誌学-長久保赤水『改正日本輿地路程全図』の場合」(馬場 章/著,『地図と絵図の政治文化史』所収p.383-430)
p.397「赤水の書簡(茨城県立図書館所蔵)」→出典:長久保光明著『地図史通論』
(3)長久保光明著『地図史通論』を確認→p.268→現物を確認
(4)同書で続いて解説されている「立原甚五郎宛書簡」については,現物がくずし字のため,解読できず。
(5)「立原甚五郎宛」でOPACを検索→長久保光明著の論文「長久保源五兵衛から立原甚五郎様宛の書簡がヒット→現物確認→「水戸市立原善重氏所持」とあることから,当館所蔵ではない。
(6)『長久保赤水書簡集 続続』の茨城県立歴史館の資料に「立原家文書」があったので,(5)の論文で翻刻されているものを比較→同一文書がいくつかあるが,探している文書はなし。
(7)茨城県立歴史館のOPACで「立原家文書」の一覧を確認→「(長久保赤水書状)〔郡分図素摺遣す儀につき〕」
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 長久保赤水書簡(断簡)長久保 赤水/著長久保赤水書
- 地図と絵図の政治文化史黒田 日出男/編東京大学出版会
- 地図史通論長久保 光明/著暁印書館
- 地政学者 長久保赤水伝長久保 片雲(1931~)/著暁印書館
- 郷土文化第30号茨城県郷土文化研究会/編茨城県郷土文化研究会
- 長久保赤水書簡集続横山 功(郷土史)/著〔横山功〕
- キーワード
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- 長久保赤水(ナガクボセキスイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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『長久保赤水書簡集』
〔正〕→主に長久保智保家所蔵文書
続→主に水戸市立博物館,茨城県立図書館,長久保和良家,長久保甫家所蔵文書
続続→主に茨城県立歴史館,長久保和良家(高萩市歴史民俗資料館寄託),宮田家,石川靖家所蔵文書
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253906