レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/01/07
- 登録日時
- 2016/01/29 15:42
- 更新日時
- 2016/04/08 14:01
- 管理番号
- 日進16R-08
- 質問
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解決
エベレストの標高には諸説あると聞いた。本当は何mなのか。
- 回答
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標高については1865年、A.ウォーらが6観測点によって平均値8,840mを発表。長い間これが採用されていた。
1905年、S.ブラードの8,882mなどいくつかの数値が発表されたが、1954年8,848mの改定値が決定された。
『理科年表』(403.6/01/88)P.588にも、8,848mと記載されている。
しかし近年、全地球測位システム(GPS)を使用した結果、1999年に米国の調査団が8,850m、2005年に中国の
政府機関が8,844mと発表している。
なぜ標高が何度も変わってきたのかは、温暖化説、測量法説、隆起説がある。
- 回答プロセス
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まず初めに『世界大百科事典』(031/043/3)で“エベレスト”引くと、P.650に標高についての記述あり。
また『理科年表平成27年第88冊』(403.6/01/88)P.588にも、8,844と記載されていた。
次に自館OPACでキーワード“エベレスト”で検索すると、いくつかヒットあり。
『私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか』(786.1/026)→×
『落ちこぼれてエベレスト』(786.1/24)目次のページに山頂までの図があり、山頂8,848mと記載されている。
『ジャパンパワー、飛翔』(502.1/061/6)P.187に標高あり。
その他の情報を得るため、新聞記事を探す。
自館契約データベース、①「日経テレコン」、②「朝日新聞 聞蔵Ⅱ」でキーワード“エベレスト”“標高”“変化”で
検索し、記事を見つける。
①2015/7/4 日経プラスワンP.11
②2005/11/22 朝日朝刊 P.37
- 事前調査事項
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聞き取りすると、父は8,868m、息子は8,878mだと言っているそうである。
意見の違いにより調べるに至ったのとこと。
- NDC
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- 自然科学 (400 7版)
- 参考資料
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- 『世界大百科事典3』平凡社 / 2007 /(031/043/3)P.650 (AJ94371498)
- 『理科年表』 国立天文台編 / 丸善出版 / 2014 / (403.6/01/88)P.588 (AJ97110448)
- 『落ちこぼれてエベレスト』 野口健著 / 集英社 / 2003 /(786.1/24)目次 (AJ97040111)
- 『ジャパンパワー、飛翔』NHKプロジェクトX制作班編 / 日本放送出版協会 / 2001 /(502.1/061/6)P.187 (AJ94265864)
- キーワード
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- エベレスト
- 標高
- ネパール
- 中国
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般開放 社会人 図書館
- 登録番号
- 1000187678