レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20151024
- 登録日時
- 2016/12/16 00:30
- 更新日時
- 2020/04/13 12:04
- 管理番号
- 中央-2016-14
- 質問
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解決
江戸から明治になるときに、土地などが武家に分け与えられたそうだ。それがわかる資料を探している。
- 回答
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東京市史稿事項別目次索引で<受領地>を調べると、「士族卒-拝借地及邸宅(市街51-207)」、「士族卒-等取極(市街51-280)」がある。
資料1のp.207とp.280を見ると、土地を分けられた記録はあるが、誰にどこを与えたのかは載っていない。
また、都立図書館蔵書検索をキーワード<受領地>で検索すると、資料2の情報を得る。
資料2の「第5章 一 旧幕臣屋敷の「上地」・「受領地」などの内実-下谷和泉橋通り(御徒町)を素材に」のp.188-189に、「明治2年10月頃,下谷和泉橋通り東西武家地(南側・北側半分ずつ)の屋敷規模・利用主図」があり、図の個々の土地には、「名前、上地、坪数」「名前、受領地、坪数」などの記載がある。更に、p.188に「「受領地」は、朝臣に転身した旧幕臣などの、新政府からその官員へとあらためて下賜されたものを意味していることは確かである。」との記述がある。この記述の参考となる文献が、章末注記に『都史紀要13 明治初年の武家地処理問題』(東京都 1965年)とある。
資料3より、p.125からp.132に「公卿華族に東京邸地給与」の章があり、一覧がp.130からp.132に載っている。
なお、東京都公文書館のホームページ(https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/03shozou_shiryou.htm 最終アクセス日:2020年4月13日)を見ると、所蔵資料案内のページ内「所蔵資料の概要」に「江戸明治期史料」の項目があり、その中に「*旧幕引継書」がある。ただし、これは町奉行の記録。〕また、同じ所蔵資料案内のページ内「所蔵資料紹介(資料年代別)」「明治期の資料」の項の『順立帳』に、江戸から明治の移行期に起こった事象が記されているとある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】東京市史稿 市街篇第51 / 東京都 /編纂 / 臨川書店 ,2001.4 (昭和36年刊の復刻) <0920/ T727/ T2-2-51C>
- 【資料2】江戸・東京の都市史 : 近代移行期の都市・建築・社会 / 松山 恵/著 / 東京大学出版会 ,2014.3 <T/ 518.8/ 5566/ 2014>
- 【資料3】明治初年の武家地処理問題 / 東京都 /編 / 東京都 ,1965 (都史紀要 13)<0920/ T727/ T1-13>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000203317