レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年08月15日
- 登録日時
- 2011/12/14 10:10
- 更新日時
- 2015/10/14 13:50
- 管理番号
- 島根参2010-08-002
- 質問
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解決
太平洋戦争で、アメリカが最初に占領した沖縄の島はどこかを知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料から以下の資料を紹介。
【資料1】『沖縄戦記録 死闘の島でなにが起きたのか 別冊歴史読本』(新人物往来社)
p38「住民が証言する渡嘉敷・座間味の集団自決の真相」
“沖縄で一番早く米軍が上陸してきたのは慶良間列島だった”と書かれている。
【資料2】『沖縄県史 資料編12 アイスバーグ作戦(和訳編)』(沖縄県教育委員会)
以下のように書かれている。
p19“昭和45年1月6日に作成された米「第10軍作戦アイスバーグ(氷山)作戦=OPARATION ICEBERG」は、沖縄戦に係る戦略・戦術教典であり、それまでに太平洋地域で展開された戦訓を含む総合作戦計画書である”
p24“バックナー中将が沖縄本島への上陸に先立ち、慶良間列島を占領することを条件にターナー中将を説得し、ここに「狐計画」が正式了承され、45年1月6日の「アイスバーグ作戦」計画が本決まりとなったのである”
p26“「アイスバーグ作戦」は3段階に分け、攻略、占領、防衛、展開作戦を実施することにした。
“第1段階は南部沖縄(慶良間列島、慶伊瀬島を含む)の攻略と、初期の基地整備…(以下略)”
p32“沖縄戦は、45年3月26日の米軍慶良間諸島攻略から開始され、4月1日の沖縄本島上陸、そして6月23日(米軍記録は22日)の第32軍牛島満中将の摩文仁での自決により組織的戦闘はほぼ終焉した”
p46“第10軍の任務:第1段階;上陸6日前に進攻のための海軍投錨地及び水上機基地として慶良間島を攻略”
これらの記述から、太平洋戦争の沖縄戦でアメリカ軍が最初に攻略した場所は慶良間諸島である。
※追記(2014/11/21)
【資料3】『写真記録沖縄戦 決定版』(高文研)
p13「米軍、慶良間諸島に上陸」
“米軍は3月23日から南西諸島全域に艦載機による波状攻撃をかけ、3月26日早朝、艦砲の支援を受けて慶良間諸島を襲った”と書かれている。
沖縄本島に先駆けて慶良間諸島を制圧した理由と、上陸の経緯が写真を添えて解説されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 九州地方 (219 8版)
- 日本史 (210 8版)
- 参考資料
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【資料1】沖縄戦記録 : 死闘の島でなにが起きたのか. 新人物往来社, 2008. (別冊歴史読本 ; 第33巻第20号)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009375773-00 , ISBN 9784404036094 (当館請求記号 219.9/オ08/) -
【資料2】沖縄県文化振興会公文書管理部史料編集室/編集 , 沖縄県文化振興会. 沖縄県史 資料編12沖縄戦5和訳編. 沖縄県教育委員会, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000327439-00 (当館請求記号 219.9/オ/12) -
【資料3】大田昌秀, 沖縄国際平和研究所 編著 , 大田, 昌秀, 1925- , 沖縄国際平和研究所. 写真記録沖縄戦 : 決定版 : 国内唯一の"戦場"から"基地の島"へ. 高文研, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025379511-00 , ISBN 9784874985434 (当館請求記号 219.9/シ14)
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【資料1】沖縄戦記録 : 死闘の島でなにが起きたのか. 新人物往来社, 2008. (別冊歴史読本 ; 第33巻第20号)
- キーワード
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- 太平洋戦争
- 米軍
- 沖縄
- 上陸
- 進攻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000097731