①当館では当時の新聞記事をマイクロフィルムで保存しているため、記事内容を目視で確認。確認期間は大会の1週間前~大会翌日。記事の見出しと概要は以下のとおり。
・「六日に開催 全岐阜吹奏楽コンクール」(1970年9月1日)
開催日程、会場、課題曲、審査員、参加校などが記載されている。課題曲について、中学校の部が「ゴッド・アンド・カントリー」、高校の部が「スティーブス・オブ・カルマー」との記述あり。出場団体の編成について記述なし。
・「糸貫中と斐太実優勝 全岐阜吹奏楽コンクール 多かった参加校」(1970年9月7日)
参加校数、コンクールの様子、審査結果などが記載されている。出場団体の編成について記述なし。
②資料を確認。出場校や課題曲の詳細について記述はあったが、出場団体の編成については確認することができなかった。
・代表校について
9月7日の新聞記事の内容と、当該資料に記載されているコンクール結果の内容では中学校の部の県代表(東海大会出場校)が異なっていたため(資料では中学校の部の県代表は西陵中と記述あり)、参考までに新聞記事の内容を引用して案内。なお、東海大会の結果を報じる朝日新聞(昭和45年9月24日付夕刊p10)の記事には、「銅賞=西陵中(岐阜)」と記載されていたので、『創立三十周年記念誌西陵』(西陵中学校,1991年)を確認。部活動の過去の成績がまとめられていたが、体育会系部活動の昭和51年度以降の成績のみで、文科系部活動の成績は記述がなかった。糸貫中学校の記念誌等は所蔵していないため、コンクールへの出場有無は確認できなかった。
・課題曲について
当該資料の「岐阜県吹奏楽連盟30年の歩み」(p23-27)に、昭和38年度から平成4年度までの出来事等について記述あり。そのうち、「昭和44年度~45年度」の項(p24)に課題曲に関する記述があったため、参考までに案内。
-------(以下、抜粋して引用)-------
また、小中編成バンドがコンクールに少しでも参加しやすくするため、県連盟が初級から中級程度の曲を選定し、課題曲に加えられた。昭和45年度は、中学「ゴット アンド カントリー」G.ウィンガード作曲、高校「ステープス オブ カルマー」J.オリバドッティ作曲の2曲が選定され、これを課題曲として演奏してもよいことにした。県選定課題曲は以後第14回まで続けられた。
-------(引用終わり)-------