レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月09日
- 登録日時
- 2017/02/10 16:10
- 更新日時
- 2017/03/07 12:41
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2350
- 質問
-
解決
1958年当時の笠松女子刑務所の場所、収容人数が知りたい。また当時の様子を描いた資料はないか。
- 回答
-
1 場所
・『笠松町史 下巻』(笠松町史編纂委員会編 笠松町公民館刊 1957年発行)p316-317
・『女囚は訴える(園文集)』(笠松刑務所編・刊 1955年発行)奥付
では笠松町中川町23番地となっている。現在も同じ所在地。
2 収容者数
「国立国会図書館デジタルコレクション」に収録されている以下の資料に記載があった(「図書館向けデジタル化資料送信サービス」参加館公開)。
・『行刑統計年報 第60 昭和33年』(法務省大臣官房司法法制調査部調査統計課刊 1959年発行)
p.23(コマ24右)「9.施設収容人員」によると、笠松刑務所の総人員は303人(すべて女性)となっている。
またp.28-29(コマ27)「10.受刑者の施設別罪名別人員」によると、収容者の罪名は以下のとおり。
総数 303
うち刑法犯 245
うち窃盗 173
強盗 2
詐欺 36
恐喝 1
横領 1
賍物関係 3
文書、印章、有価証券偽造 1
傷害 6
殺人 11
放火 11
うち特別法犯 58
うち商業取締法 33
覚せい剤取締法 22
その他特別法犯 3
3 関連資料
質問と年代は異なるが、笠松刑務所を扱ったものとして以下の資料を所蔵している。
・『女囚は訴える(園文集)』(上記既出) … 笠松刑務所受刑者の文集。
・「女子刑務所歴訪記 笠松刑務所の巻」(重松一義著 『法学セミナー』256号(1976.7)p.122-128)
・『女子少年院・女子刑務所 その知られざる世界』(佐藤晴夫ほか著 有斐閣,1984年刊)
…p190-195に「3 女子刑務所はどんなところか」に「笠松刑務所をみる」として笠松刑務所が取り上げられている。
- 回答プロセス
-
1 『岐阜県史』、『笠松町史』を参照。『笠松町史』に場所の記載。
2 笠松刑務所の刊行物を検索。『女囚は訴える(園文集)』が該当、場所の記載あり。また、CiNii、国会サーチなどで郷土資料以外に記載のある資料を検索。
3 県関係の統計資料には刑務所に関する統計は記載されていない。
4 国会図書館「リサーチ・ナビ」で司法・警察関係の統計資料について参照。現在の統計は『矯正統計年報』にあるが、1958年当時はこの書名では出ていない。
5 NDL-OPACで『矯正統計年報』を検索すると、件名が「行刑-統計」となっている。この件名で検索すると、該当の年度の『行刑統計年報』があると分かる。
6 『行刑統計年報』は当館では所蔵していなかったので、国会のデジタルコレクションを検索したところ、当時の年報が該当。上記の記載を見つける。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 刑法.刑事法 (326 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000209613