レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20151108
- 登録日時
- 2015/11/08 17:14
- 更新日時
- 2015/12/08 13:03
- 管理番号
- 塩尻310
- 質問
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解決
近々行う演劇において、武田信玄の時代の庶民の衣装を着るので、その時代の庶民がどのような服を着ていたのか絵や写真があれば見たい。また、前回は真田を演じたので、時代が近いのかどうか知りたい。
- 回答
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庶民の絵図が載っている資料があまりなく、【資料1】をご案内し、女性の衣装の参考に【資料2,3】をご案内した。時代背景については、【資料2】で対応できた。
【資料1】p.195 三社御行の図あり。お祭りの行列の様子が描かれた絵図2枚あり
【資料2】p.17 小荷駄隊を襲う百姓の絵図あり
p.〔139〕三条婦人画像あり
p.160 大井婦人像あり
p.163 信松尼像あり
【資料3】p.10 武田信虎夫人画像あり
p.113武田勝頼・同夫人・信勝像あり
(補足)
その後の調査にて、次の資料に記述を見つけた。
【資料4】
p.109に鎌倉時代以降の庶民の服飾についての記述と、小袖姿の女性の図あり
p.110には庶民のようす、女性の旅装束の絵図あり。
江戸時代までは、一般の女性はほどんど全身衣として小袖と呼ばれる着物姿で描かれているとのこと。
「・・・彼女は曲物の桶を頭にのせて運んでいますが、両手で桶を支えているため、一枚着た着物の前がはだけてしまっています。この描写から、小袖の着流しの姿は意外に心許無いもので合ったことを知ることができる・・・」とあり。
p.112 その後中世社会には様々な生業が存在するようになったため、服飾は職業を象徴するものとなっていったとのこと。米売(女性)と弦売(男性)の絵図あり
p.120 安土桃山時代の打掛姿と腰巻姿の女性の絵図あり。庶民ではなく、将軍や大名の正室格の女性の姿。
『日本服飾史 女性編』(井筒 雅風/著,光村推古書院 2015)
室町時代の女性の格好として、p132「小袖をかづく武家婦人」、p136「大原女」(炭や柴、薪を売りにでる女性)、p138「桂女」(桂川の鮎や飴を売りに来る女性)の図が掲載されている。
- 回答プロセス
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①武田信玄の資料が見たいとの事だったので、歴史の戦国時代と伝記の信玄の棚を確認した。(資料1~3)
②あまり絵図がのっている資料がなかったため、分類38の被服史にないかと考えて確認したところ、『素晴らしい装束の世界 いまに生きる千年のファッション』をご案内したが、位の高い人の衣装しか載っていなかったため、あまり参考にならなかった。
その後返却された資料の中から、資料4に記述を見つけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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【資料1】武田神社 (甲府市). 図説武田信玄公 : 一族興亡の軌跡. 武田神社, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002320679-00 -
【資料2】闘神武田信玄 : 戦国最強・甲州軍団の激闘. 学習研究社, 2006. (歴史群像シリーズ. 新・歴史群像シリーズ ; 5)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008320776-00 , ISBN 4056043973 -
【資料3】信玄公宝物館 編 , 信玄公宝物館. 図説武田信玄. 河出書房新社, 1987.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001896035-00 , ISBN 4309221408 -
【資料4】増田美子 編 , 増田, 美子, 1944-. 日本服飾史. 東京堂出版, 2013.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024390087-00 , ISBN 9784490207132
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【資料1】武田神社 (甲府市). 図説武田信玄公 : 一族興亡の軌跡. 武田神社, 1994.
- キーワード
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- 武田信玄
- 庶民--女性
- 服飾
- 服装
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000183418