レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年00月00日
- 登録日時
- 2018/12/05 15:47
- 更新日時
- 2019/04/02 18:00
- 管理番号
- 宮2017-事例01
- 質問
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解決
仙台市青葉区錦町にある「ライト式近代建築」の建物について
知りたい。河北新聞に記事が載っていて興味を持った。
- 回答
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建築家フランク・ロイド・ライトの影響を受けた建築を「ライト式建築」と呼ぶ。
錦町にあるライト式近代建築とは、東北帝国大学教授で、宗教史学者として知られた
故石原謙博士の住宅である。博士が東京女子大学長に招かれる際に、東北大学教授の
的場幸雄氏に譲られたため、「石原邸」、「旧石原邸」、「的場邸」などと呼ばれている。
ライトが帝国ホテル建設時にチーフアシスタントとして参加したライトの高弟、
遠藤新が設計した。遠藤は仙台で他にも数棟の住宅を設計しているが、現存するのは
この住宅だけである。
竣工は昭和2年。1階約106㎡、2階63㎡のモルタル2階建てである。戦後米軍に
接収され、若干の改造を受けてはいるが、旧状を良く保っている。当時の住宅の典型
である接客中心、家父長中心の生活像が排され、家族中心の生活像が示されている点
など、この石原邸は日本的条件のなかで遠藤新の力が存分に発揮された住宅と考えら
れている。
- 回答プロセス
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河北新報のデータベースで「錦町」「近代建築」をキーワードにして検索したところ、
該当記事(2016年7月14日付朝刊)が見つかった。記事より、20世紀を代表する
建築家フランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新が、石原謙・東北帝大教授の
依頼によって建てたことが判明。
蔵書検索システムで、「遠藤新」「宮城県」「近代建築」をキーワードにして検索した
ところ、『宮城の研究7 民俗,方言,建築史篇』p444に家屋の平面図や特徴など
詳しい記述があることを確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 西洋の建築.その他の様式の建築 (523 9版)
- 参考資料
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- 『宮城の研究7 民俗,方言,建築史篇』 渡辺信夫/編 清文堂 1983年
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オンラインデータベース:「河北新報データベース」
「仙台の近代建築 価値再発見」2016年7月14日本紙(朝刊)
- キーワード
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- ライト式建築
- フランク・ロイド・ライト
- 近代建築
- 遠藤新
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000247233