レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/02/06
- 登録日時
- 2005/02/17 02:14
- 更新日時
- 2016/07/12 13:53
- 管理番号
- 埼久-2001-152
- 質問
-
未解決
「破事在得意之日」という言葉の意味を知りたい。中国の戒めの言葉らしい。
- 回答
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質問の言葉は見あたらず、意味は判明しなかった。
備考に追記あり。(2016/06/23)
- 回答プロセス
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『中国故事成語辞典』『中国名言名句の辞典』『漢詩漢文名言辞典』『漢文名言辞典』『中国成語辞典』『中国語大辞典』等の辞典類になし。
各単語の意味からみて、おそらく「うまくいかないことは、うまくいっている日に生じる。(だからうまくいっている日にこそ気をつけよう)」という意味かと思われるが、質問の言葉が収載されている資料は見あたらず。
『CD-毎日新聞 1991-1996』を〈沢村貞子〉で検索するが、該当記事なし。
沢村貞子(サワムラ サダコ)は1996年8月16日に死去しているので、当時の新聞記事や著作の目次等も確認するが、判明せず。
《Google》等の検索エンジンで質問の言葉を検索するが、ヒットせず。
- 事前調査事項
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情報源:数年前、新聞で沢村貞子のインタビュー記事にあったと記憶している。新聞名や年月日は覚えていない。調査済資料:「中国語大辞典 上・下」に〈破事〉〈得意之事〉は意味あり。「中国名言名句辞典」「広辞苑」「大辞林」「字通」「大言海」「大漢和辞典」に記載なし。
- NDC
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- 語彙 (824 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 故事熟語
- 格言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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神戸市外国語大学学術情報センター河野様より情報提供あり。以下、追加調査を含めた本文。(2016/06/23)
既にご確認済みかもしれませんが、本学の院生より「小窗幽记」の卷四 集灵に掲載されている「成名每在穷苦日、败事多因得志时。」が元になっているのではないか、と情報提供がありました。
日本語資料ですと、
郭莉莉(2004.6)「清言小品『小窓幽記』解読 : 「霊」の部から」『千葉商大紀要』42(1),65-82
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004631749
(p.79)が確認しやすいかと存じます。
《CiNii Articles》郭莉莉著「清言小品『小窓幽記』解読 : 「霊」の部から」(『千葉商大紀要 42(1)』p65-82 千葉商科大学 2004.6)
(http://ci.nii.ac.jp/naid/110004631749 国立情報学研究所)
p79 「成名毎在窮苦日 敗事多因得志時。」あり。意味は「名声の獲得は貧苦の日々を過ごしている問に多くなされる。失敗は志を遂げ,成功したと思われる時に多くなされる。」
『酔古堂剣掃講話』(陸紹駸〔編〕 大村智玄著 京文社書店 1934)「霊之巻」にも「小窓幽記」と同じ言句を確認できた。
p280 「成名毎在窮苦日。 敗事多因得志時。」
「[訓読]名を成すは毎に窮苦の日に在り、事の敗るは多くは志の得るの時に因る。
凡そ、人の名を成すは、常に困窮苦痛の日に勉励するを以て、成功を臻すのである。又、事が敗れて失敗を招くのは、多く志を得たる時に怠慢の念が萌すからに因るのである。」とあり。
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000020072