レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年07月26日
- 登録日時
- 2012/11/23 13:14
- 更新日時
- 2013/09/16 16:49
- 管理番号
- 中央-1-00429
- 質問
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未解決
昭和初期のコンクリート製立像の一般的な製作工程、製作技法について、記述がある本を見たい。
- 回答
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質問に合う資料は見つけられなかったが、参考までに以下の資料を紹介した。
・『彫刻と技法 彫刻への招待』 乗松 巌/著 近藤出版社 1985
p.85に、「日本では戦前からモニュメント彫刻として使用されるようになったが、当時は建築材料として使われた灰色のセメントが用いられた」という記述あり。
p.90に、現在の作り方だが、造像法(直接法)の説明あり。
・『彫塑 制作と技法の実際』 岩野 勇三/著 日貿出版社 1994
現在の作り方だが、詳しい製作技法が書かれている。
・『日本彫刻の近代』 東京国立近代美術館/企画・監修 淡交社 2007
p.126に、「昭和13年ごろから軍事物資生産の基幹となる金属の使用が制限され、(省略)代用材料として陶やセメントによる彫刻を生み出し…(省略)」という説明が載っている。
- 回答プロセス
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さいたま市図書館の蔵書検索で、「コンクリート」をキーワードに検索すると、鉄筋や建築関係の図書ばかりヒットした。
510から520、702のあたりの書架を見たが、次の資料に記載は無し。
・『構造物の技術史 構造物の資料集成・事典』 藤本 盛久/編著 市ケ谷出版社 2001
・『コンクリート工学ハンドブック』 西林 新蔵/編集 朝倉書店 2009
・『日本美術辞典』 谷 信一/編 東京堂出版 1990
・『日本美術図解事典』 守屋 正彦/監修 東京美術 2004
この資料は、さまざまな仏像の技法(構造)についての図はあるが、近現代のコンクリート製の像については載っていない。
分類751.8(セメント工芸、石膏工芸)や、「セメント」「工芸」をキーワードに国会サーチやリサーチ・ナビ、GeNiiで検索すると、以下の資料が見つかったが、さいたま市や埼玉県内では所蔵が無く、内容を確認できなかった。
・『セメント工芸:セメントの扱ひに関する科学的芸術的基礎と其の応用』 矢崎好幸/著 丸善 1935
・『セメント彫塑:工芸と工作』 日本セメント技術協会編・刊 1956
・「思い出 昭和10年前後(セメント創業100周年記念号)--(記憶に残るセメント製造の思い出)」『セメント・コンクリート』p.41-43,1975-05(339)
- 事前調査事項
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 9版)
- 仏像 (718 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000114673