レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/05/13
- 登録日時
- 2023/05/26 00:30
- 更新日時
- 2023/05/26 10:39
- 管理番号
- 所沢吾妻-2023-002
- 質問
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解決
大相撲の番付表の中央上部に「蒙御免」(ごめんこうむる)と書かれているが、これにはどんな意味があるのか知りたい。
- 回答
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下記の資料に記載があります。
〇『大相撲の解剖図鑑』 伊藤勝治/監修 エクスナレッジ 2016年
〇『大相撲語辞典』 福家聡子/著 誠文堂新光社 2018年
〇『詳しくなる大相撲』 根間弘海/著 専修大学出版局 2020年
〇『物語日本相撲史』 川端要寿/著 筑摩書房 1993年
- 回答プロセス
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1、所蔵資料の内容確認
〇『大相撲の解剖図鑑』 伊藤勝治/監修 エクスナレッジ 2016年
p89 「番付表の見かた」に下記のような解説あり。
「蒙御免(ごめんこうむる) 番付中央の一番上にひときわ大きな文字で書かれます。江戸時代に相撲興業を行う際、寺社奉行から興業の許可を得たことを示したもので、その名残です。」
〇『大相撲語辞典』 福家聡子/著 誠文堂新光社 2018年
p26 「番付表」に下記のような解説あり。
「蒙御免(ごめんこうむる) 江戸時代の勧進相撲が寺社奉行の許可を得て興行された名残。」
p89 「御免札」の項で、「蒙御免」の文言について解説されている。
「御免札 本場所開催の一か月前に会場に立てられる木製の札。一番上に「蒙御免」と大きく書かれている。江戸時代の勧進相撲のころからのもので、当時は寺社奉行から興行の許可を得ていることを示した。番付表にも、この文字は中央に大きく書かれている。」
2、後日調査による追加資料
〇『詳しくなる大相撲』 根間弘海/著 専修大学出版局 2020年
p14 「番付の用語」に下記のような解説あり。
「蒙御免『ごめんこうむる』と読む。江戸時代の相撲興行は、寺社奉行に届けを出して許可を受ける必要があった名残である。公認の興行であることを示している。現在ではそのような許可を政府や自治体から受ける必要がないのだが、伝統を重んじる相撲ではこの言葉をそのまま使用している。(後略)」
〇『物語日本相撲史』 川端要寿/著 筑摩書房 1993年
p31 「勧進相撲と横綱の出現―江戸期(1)」で、「蒙御免」の文言について解説されている。
「(前略)ここで‟土俵祭”に触れると、現在でも、初日の一か月ほど前の酉の日に、”御免祝い”(現在でも番付表にその名残がある‟蒙御免”は官許を得て相撲興行を行うことで、三字を大書した札を橋のたもとなどに立てた)といって本場所開催を祝い、ついで本場所初日の前日の午前十時から土俵の安泰を祈って土俵祭が行われる。(後略)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 相撲.拳闘.競馬 (788 9版)
- 参考資料
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- 大相撲の解剖図鑑 伊藤勝治/監修 エクスナレッジ 2016.9 788.1 978-4-7678-2186-3
- 大相撲語辞典 福家聡子/著 誠文堂新光社 2018.3 788.1 978-4-416-51826-7
- 詳しくなる大相撲 根間弘海/著 専修大学出版局 2020.8 788.1 978-4-88125-352-6
- 物語日本相撲史 川端要寿/著 筑摩書房 1993.11 788.1 4-480-81340-3
- キーワード
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- 大相撲
- 相撲
- 番付表
- 番付
- 蒙御免
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000333569