レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年06月28日
- 登録日時
- 2013/12/06 09:17
- 更新日時
- 2013/12/06 09:17
- 管理番号
- 相-130007
- 質問
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解決
王義之の「蘭亭序」の中に「快然」という文字が書かれているが、拓本を見ると「怏然」という文字に見える。どちらがただしいのだろうか?
- 回答
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『王羲之伝論』森野繁夫著 白帝社 1997 p115、 『世界文学大系第72巻 』筑摩書房 1965 p67などは「快然」となっています。
『王羲之大字典』東京美術 1980p82には「快」と「怏」が併記されています。
『新釈漢文大系16 』明治書院 1963 p156には語釈として「快然 こころよく。愉快に。拓本に「怏然」となっているのは誤り」と記されていました。
大漢和辞典4巻の「快然」(p4381)の項目には王義之のこの文章が例文として引用されており、「快然」を正しいとしている資料が多いようです。
- 回答プロセス
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①大漢和辞典4巻によると
「快然」は心地よいさま(p4381)、「怏然」はこころよくないさま(p4391)の意味。
「快然」には王義之のこの文章が例文として引用されている。
② 当館所蔵の『王羲之伝論』森野繁夫著 白帝社 1997 <728.22GG/7>p115
『世界文学大系第72巻 』筑摩書房 1965 <908/18/72>p67
などは「快然」となっている。
③『王羲之大字典』東京美術 1980 <728.03/36 常置>p82には「快」と「怏」が併記されている。
④『新釈漢文大系16 』明治書院 1963 <082/14/16>p156には語釈として「快然 こころよく。愉快に。拓本に「怏然」となっているのは誤り」と記されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌.韻文.詩文 (921 9版)
- 書.書道 (728 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 拓本
- 蘭亭序
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141580